BRと私

まぁ自由曲に選んだからには社会科教員としてというかマニアとしては曲について調べるのはあたりまえだべ。
とは言うもののあちこちでBR関連の事件もおきてるしどんなもんかなと思いつつ結局調べてしまう悲しい習性・・・
というわけでまずはお手軽ネット検索で・・・「うぎゃぁ〜」でるわでるわなんじゃこりゃぁ。流石です。なめてました。おそるべしBR。
これはウルトラマンもGRもおよばない超ディープな世界だ。うぁ、ゲームまである!こりゃもう手におえん。今回は映画と小説の感想でやめときます。

映画版BRのこと


映画化にあたっての監督はヤクザ映画の大御所深作欣二。
中学生とは言え理不尽な殺し合いを描かせるならまぁこの人しかいないでしょうね。
出張で東京に行った時「そう言えば話題になってたなぁ?まだやってたの?」ぐらいのかんじで偶然「特別編」を見てしまったのです。
その時の印象はもうたけしさんやっぱりスゴイ!あと妙にラストの音楽がよかったなって記憶だけでした。

音楽については巷では冒頭のベルディが暴走してますが
実は天野さんだって知ったのはGRを聞いた後だったのです。

その後遠征のバスの中で公開時のビデオを見たら全くダメダメで、特別編がホントに特別だったんだと言うことに気がつきました。

でもまさか後にこの映画の曲でコンクールに出るとは夢にも思わなんだ・・・。


てなわけですからこの作品に原作があったなんてつい最近まで知らなかったんです・・・

で、あのマイナーなGR見たくらいなんだからBRの原作くらい読まなきゃなぁ・・・ってことで出張帰りの新幹線の中で一気に読みました!

というわけでじっくり小説を読んでみて・・・
うん。これはなかなかいい。でもずいぶん映画と違う。映画の方がいいところもあるけどやはり原作の方が数段いい。
これをさらにパワーアップさせた劇画板は賛否両論あるが原作を越える良さもある。
BRマニアなら読んで損はない。普通の人(特に中学生)にはもちろんオススメできないが。


と、ここで私大きな誤解をしていたことに気がついたのです。
そう、原作読むまでこれは近未来の日本が舞台だと思っていたのです。

映画版のたけしさんが「この国はすっかりダメになってしまいました」って言ってたのがやけに頭に残ってて。
BR法というのは少年犯罪に対処しきれなくなった大人達が子供に対して矯正目的で設立したもんだと。

それが間違いでした。だからなんかつじつまあわねーなーって感じてたのですが。

そうです。この作品は日本のようで日本じゃない。
太平洋戦争で負けなかったというパラレルワールドの日本、大東亜帝国の話だったのです!
この殺しあいはあくまでも軍事大国日本を支えるための優秀な兵隊を教育するためのプログラム、そのデータ収集のために行われるもの。
そう考えてようやくこの理不尽な法律もストーリィも理解できた。なるほどなるほど。

では作者はこの作品で一体何を言わんとしていたのか?
どんな平凡な奴にもドラマがあるってか?
殺し合いで個人の大切さを訴えているってか?
なんかそれはあとからじわじわくるもので、率直に言って映画を見なければ読む気にならない小説なのは否めない気がします。

しかも原作者が無名であったが故に内容の特殊性だけが先行してしまい、映画はR−15指定という悲しい結末に。

でも本当は見せるべきなんだよね。
簡単に人を殺す映画だからこれを見た人が人を殺すと言う考え方の方が幼いよ。
そんな考え方の大人が今の日本をダメにしたんだ。
逆なんだよ。こんなに簡単に人を殺す映画だからこそこれを見た人は人を殺せなくなる。

深作監督はその事をわかってたし、伝えたかったからメガホンとったんじゃないかな。
彼は知っていたんだ。本当に狂っているのは現実に中学生が人を殺していたあの戦争だったって。
だからこそこんな法律も国家もあっちゃいけない。二度となっちゃいけないってそう言いたかったんじゃないのかな。

そこはもう原作を少し離れた彼のメッセージ。
そうそう、映画版が原作とまるで違うのはキタノの扱い。(小説版じゃ"坂持金発"だもんな)
キタノと典子のやりとりが深作監督のもうひとつのメッセージだよね。
だから特別編でなきゃこの映画はだめなんだ。

というわけでこれは原作の映画化ではない。深作流バトルロワイアルなんだ。

ちなみに東京で「BR外伝」なんてのも入手した俺はやっぱりマニアなんだな・・・

というわけでマニアはこんなものまで作る。←さすがにバカだよね〜ここまでやると。







ところで深作監督が亡くなってから息子がオヤジの言いたかったことを引き継いだみたいにBRU作ったけどあれはダメ。
全然ダメ。ホントにダメ。君はやはりわかってないなと・・・音楽はもう最高なんだけど。見なくていいからね。ってか見るな!