曲目怪説
音楽祭のプレリュード

 今日は待ちに待った音楽祭。ばあさんとこうして出かけるのは30年ぶりかのぅ?
久々に聞く吹奏楽。なのに1曲目からばあさんは泣いてばかり。
「ばあさん。もう泣くのはおやめなさい。一体どうして泣いているんだい?」
「おじいさんごめんなさい。思い出してしまったんです。あの日のことを・・・」
「あの日?」「そう、あの夏の日。最高の仲間と最高の瞬間を過ごしたあの日のことですよ」
ああ、そうじゃったのう。18の頃、懸命にピッコロを吹くばあさんをラッパを吹きながらわしはいつも後ろから見ておった。わしもばあさんも熱血吹奏楽部員じゃった。こんなんじゃコンクールなんて絶対に勝てない!なんて言われても、勝ちたくてただがむしゃらに練習してたあの頃。下手くそと言われ、悔しくて悔しくて泣きながら吹き続けたもんじゃ。やめようかと思った事もあったが、たくさんの仲間の友情がいつもわしらを支えてくれたんじゃ。あの暑い日々。忘れられぬ青春・・・
「おじいさん、またあの仲間と楽器が吹けたらどんなに幸せでしょうね」
「いやいや、ばあさん、それが出来ないからこそあの頃の思い出は輝くのじゃよ」
「そうですね。若い頃しかできないからあんなに必死になれたのかもしれませんね」
「そうじゃよ、だから、今こうして孫の演奏を聞けるのもまた幸せなんじゃ・・・」

心がときめくファンファーレ、甘く切ない木管、煌めく金管、炸裂する打楽器、
一瞬でタイムスリップできる魔法の音楽。
(カレーライチポンッ!!)

プレリュードとフーガ       

 これは遠い遠い昔の話。ある日の夜雪の精が空を飛び回っていました。彼の名はウィリー。雪の精の仕事は人々に冬をもたらす事。その仕事ができてこそ一人前の雪の精と認められるのです。落ちこぼれのウィリーはみんながさっさと冬を呼んでいるのにまだどこにも冬を呼ぶことが出来ませんでした。このままでは落第して雪の精の資格を無くしてしまいます。しばらくして小さな村が見えてきました。「よし!あの村はまだ冬になってないぞ!!」これで落第しないで済む、とウィリーは喜んで村に降りていきました。するとひとりの少女が寒さに震えながら街角に立っていました。「こんな所で何をしているの?」少女は驚いて「まあ、あなたはだあれ?」と言いました。「僕はウィリー、信じられないかも知れないけど雪の精さ」「雪の精?」「そう、冬を運ぶのが仕事なんだ」少女は困った顔をしました。「どうしたんだい?」「私には病気のお母さんがいるの。でも家は貧乏で薪も買えなくて・・・もし今冬が来たらお母さんの病気はもっと悪くなってしまう。だからどうか冬がきませんようにって神様にお祈りしていたの・・・」ウィリーはそれを聞いて悩んでしまいました。どうしよう・・・僕がこの村を冬にすれば彼女のお母さんは・・・でもやらないと落第しちゃうし・・・そうだ!ひとつだけ方法があるぞ。「暖かい雪」を降らせればいいんだ!暖かい雪、それは雪の精が一生に一度だけ使うことが出来る魔法、ダイヤモンドダストなのです。ウィリーは少女の母のためにその魔法を使うことにしました。でもそれは使った者の命を奪う禁断の魔法なのです・・・

 うん、いいぞう、なかなかイイ話ができそうだ。〆切まであと1時間ある。楽勝じゃん!ん?電話だ。もしもし?え?プレリュードとフーガの解説できましたか?って俺の担当ダイアモンドダストじゃねえのかよ!?もしかしてこれがオチかよ!?いいのかよこんなんで!?わけわかんねえよ!何?それがネリベルっぽくてイイ?じゃ、まぁアリってことで・・・(なんちゃって上杉)

第二組曲       

Tファンファーレ
西暦2×××年、人類史上最悪の第3次世界大戦が終わり、世界は暗黒の時代をむかえていた。
家族も恋人もすべてを失った俺は廃墟と化したこの町の片隅でひとり淋しく暮らしていた。一日中ただ何も考えず、すっかり黒くなってしまった空を眺める日々。しかしそんな俺にもたったひとつだけ楽しみがあった。それは毎日決まった時間になるとどこからか聞こえてくる不思議な音楽だった。
Uバラード
 その美しい曲を聞くとなぜか俺は恋人の事を思い出してしまう。目を閉じると、死んだはずの彼女がまるで生きているように俺の目の前にあらわれる。二人で歩いたあの浜辺。眩しいばかりに輝いていた白いワンピース。風に飛ばされた麦わら帽子。丘の上で食べたサンドイッチ。いつまでも見ていたあの夕日。彼女の手のぬくもり。次々とうかぶ情景に俺は涙がとまらなくなる。しかし音楽が終わるとすべては消え、そしてまた悲しい現実に戻るのだった。
Vスケルツォ
こんな事は夢だ。きっと今に目が覚める。何度もそう思ったがすべては現実の出来事だ。戦争は本当に起きてしまったのだ。なぜ人は失ってから大切なものに気づくんだろう。なぜ失う前に気がつかないんだろう。失ってしまった平和はもう二度と戻らないのだろうか?・・・ああ、またあの音楽が聞こえる。なぜだろう、この曲を聞くと不思議な勇気が湧いてくる。そうだ、人間はどんな時でも希望を捨てずに頑張ってきた。もう一度、もう一度だけみんなで頑張ってみよう。
(有効期限切れの消化器)

冬の祭典2003       

この曲は来年2月に行われるアジア冬季競技大会のために特別に作っていただいた曲です。
 今回が5回目となるアジア競技大会は、アジアオリンピック評議会(OCA)に加盟する各国・各地域のNOC(国内オリンピック委員会)が参加して開催されるもので、アジアの若人の友情及び親善の促進を目的としたスポーツの祭典です。
 その閉会式でマーチングする、と言う話は昨年から出ていたのですが、やはりこれだけの大きな大会ですから100人くらいいないと見栄えがしない!ってことで今年は皆必死で部員勧誘に励みました。しかし少子化と学級減には勝てず結局80名・・・それでもなんとか演奏できることになり、練習に励んでいると顧問のH先生がメジャーを持って登場。みんなのスリーサイズを計り始めました。おお!もしかして衣装がもらえるのでは?ああ、あこがれの羽付帽子・・・兵隊さんみたいなステキな衣装が着られるのね・・・うれちい・・・。しかし次の瞬間みんなの予想はもろくも崩れ去った。「本番はグレーのフリースに赤いベレー帽よ!」どひゃー!!しかもズボンとズックは自前・・・まさかこの年になってベレー帽をかぶることになるとは思ってもいなかった・・・。こうなったらフォーメーションでりんご作っちゃうぞ!日の丸もできるぞ!!
 しかしそんなベレー帽姿でももしかしたら全国ネット、いやアジアネットでテレビに映ることができるかも知れない!こんなチャンスは人生の中で2度とこないだろう。天皇陛下、そして今話題の愛子様にもお目にかかれるかも知れないし・・・三沢商業のアジアデビューまであと1ヶ月とちょっと・・・・
(売れない青リンゴ)

スパークリングダイヤモンドダスト

夜、暖かい火が燃える部屋
窓の外では
空から落ちてくる雪と
降り積もった雪が風に舞っている

風は時に激しく吹き荒れるが
それでも、野兎が跳ね、鹿が駈ける
そしてまた、風に雪が舞う

やがて吹雪はおさまり、空は晴れる
明るい月に煌々と照らされる雪景色
気温はぐんぐん下降する

東の空が藍色になり
藍色から青になり
次第に赤く染まり
地平線から光が溢れ出す、と・・・

空気が光る
太陽が、空気をキラキラと光らせる
(飯島命)

絵のない絵本

思うように絵が描けなくなった画家がいた。そんな画家に窓の外から月が優しく語りかける。見たことも聞いたことも行ったこともない遠い遠い異国の物語。画家はたくさんの絵を描き続けて、もう自分には描きたいものがなくなっていた。でも月の話を聞くうちに思い出した。一番最初に誉められたあの日のこと。出会ったものすべてに感動し描くことが楽しかったあの日のことを。描いてみよう、もう一度。忘れてたんだ。描きたいものを描きたい時に描きたいように描く事が、こんなに楽しいんだって事を。上手に描けなくたっていいんだ。描くことを楽しめばいいんだから。再び絵を描き始めた画家を見て月はにっこりと微笑んだ。

 吹奏楽コンクール。演奏後は最高の笑顔でステージを降りたのに。結果は銅賞。天国から地獄。絶望。金賞で盛り上がる学校、銀賞で喜ぶ学校、銀賞でも悔しがってる学校。その横で、泣きながらうつむく生徒。怒る顧問。反省させる顧問。あやまる顧問。あんなに好きだった楽器も、音楽も、すべてが嫌になる。何もかも捨ててしまいたくなる。まるで絵の描けなくなった画家のように。

 絵のない絵本。まるで人生の筋書きがもう決まっているかのように、文字だけが書かれた絵本。
だけど、文字の横にどんな絵を描くかは自由なんだ。
「コンクール。みんな頑張ったけど銅賞でした。」って文字が書いてあるだけの絵のない絵本。
みんな悔しそうな顔をして、泣いてる絵を描くこともできる。
でも、みんなが笑ってる絵を描くことだってできるんだよ。
その時、文字は変わらないのに、絵本は別の絵本に生まれ変わる。
そう、どんなに悲しい筋書きでも、絵がそれを違ったものにしてくれるんだ。それを忘れちゃいけない。

1枚の楽譜からいろいろな音楽が生まれる。
同じ音符でも吹く人によって違う音が出て、一緒に吹く仲間によって楽しい音も楽しくない音も出る。
そう、それはまるで絵のない絵本。

この曲に巡り会えてよかった。
あの時音楽を捨てなくて本当によかった。
(ラストダンスを君に)

マーチ'98(天野正道)

 11月10,11日に行われた「全日本高等学校吹奏楽大会in横浜」という全国から選ばれた約50の高校がパシフィコ横浜国立大ホール(なんと5000人収容の超豪華なホール!)でコンクールとは違う自由な形式で演奏する大会に出場しました。今年は「高吹連理事長賞」を頂き、来年の大会にはシード校としてテープ審査無しで出場できることになりました!本番は得意の寸劇と怪しい踊りに会場の人達にもウケてくれて演奏しててもすごく楽しかった〜。その時演奏したのがこの曲です。最初から最後までとてもいいメロディが続くので何度演奏しても飽きません(吹くのはけっこう疲れるけど)きっと皆さんも好きになってくれると思います。と言うことで本当に最高の大会なんですがコンクールじゃないので遠征費がかかっちゃうのが問題。少しでも安くするためにバスにお泊まりするのはいいんですが朝起きると「髪があめでる!」んです。高速のサービスエリアで頭を洗う異様な集団・・・でも本当に楽しいからいいやって感じです。今日は楽しかった横浜を思い出しながらハイテンションでお届けします!どうぞ最後までお楽しみ下さい!
(siro-siro@三沢商業.ne.jp)

Into Space 〜大宇宙へ〜(田中 賢)

 6:45起床。夕べは遅くまでテスト勉強したせいでまだ眠い。でも急がないと遅刻しちゃう。僕の家から学校までは2万光年もあるんだ。どうしてそんな遠くの学校に通ってるのかというともちろん銀河系一のスペースブラスバンド部に入りたかったからだ。友だちはみんな反重力スケートボードで通える惑星トワーダのサン・ボギースクールに行っちゃってちょっと寂しいけどね。うわ、もうこんな時間だ。スクールシャトルが発射しちまう!学校のある惑星ミーサワ行きのシャトルは1本しかない。しかも途中にブラックホールがあるから吸い込まれずに無事につくかどうかいつもドキドキだ。ううん今日も良く揺れるぜ〜。このシャトルも飛んでるのが不思議なくらいの年代物だし。運良く惑星に着いても学校はステーションからカスガマウンテンを自力で越えなきゃ行けないときてる。ま、おかげでみんな体力だけはつくんだけどね。うちの学校いろんな部活動が銀河大会で優勝してるけど、きっとこのせいだな。おまけに学校は標高5000マイルの高地にあるから授業中でも時々流星群が降ってくる。だからグランドはいつも穴だらけだ。でもこの学校のいいところは海が見えること。とっても平和な海が。広い銀河系でも海のある星は少ない。僕の母さんはその数少ない海のある惑星「地球」で生まれたらしい。でも地球の海は何百年か前の戦争で汚れてしまったそうだ。きっとその時の地球の人達には美しいものを愛する心が欠けていたんだな。たとえば音楽とかさ。だから遠いけど海のあるこの学校へ行きたいって言った時も反対しなかったんだ。父さんはM78星雲生まれの軍人で僕にも軍隊に入って欲しいらしくてラッパ吹きたいからこの学校に行くって言ったら怒って光線出したけど・・・。お、なんとか着いたみたいだ。さあ今日も山のぼって学校だ!アンドロメダホールの第224回定期演奏会目指して頑張るぞ〜!・・・宇宙世紀2222年12月21日の日記より・・・
(ハズレた・・・コンビィ☆)


呪文と踊り( J・B・チャンス)

 今日は高校生活最後の球技大会。俺のクラスの男子バスケットは運良く決勝まで勝ち残っていた。次の試合に勝てば優勝。しかし相手は前回の優勝チーム。これで最後なんだ。負けるわけにはいかない。「ピーッ」ホイッスルと同時にボールが宙に舞い大歓声の中試合が始まった。前半は10点差で俺のチームがリード。「このまま行けば勝てる」しかし油断したのか後半同点に追いつかれ、ついには45−44と逆転されてしまった。残り時間8秒。俺は最後の望みを託して走った!シュート!しかし相手の選手の激しいディフェンスに阻まれ俺は床にたたきつけられた。目の前が真っ暗になってゆく・・・。どれくらいの時間が過ぎたのだろう。気がつくと目の前にいくつもの扉が現れていた。扉からは音楽や人の声、河のせせらぎや風の音などが聞こえてくる。どうやらいろいろな場所に繋がっているようだ。俺はその中のひとつが気になって仕方がなかった。不気味な声が聞こえる扉・・・恐いもの見たさも手伝ってそのドアを静かにあけてみた。「ギィィィ」嫌な音が響いた。すきまから覗いてみるとろうそくの火を丸く囲んで黒い布を頭からスッポリ被った人達が呪文のようなものを唱えていた。まさにホラー映画。鳥肌が立った。かんべんしてくれ。俺は急いで扉を閉めようとした。しかし次の瞬間扉のすきまから伸びてきた細い手に腕をつかまれて中に引きずり込まれた。俺は床に転び顔をあげるともうすでに囲まれていた。黒い布をかぶせられ訳も分からず連れて行かれた。これまでか・・・俺は覚悟を決めた。しかし予想に反して黒い人々はあやしげなメロディの呪文を唱えながら踊り始めた。その踊りの輪に引きずり込まれ俺も踊らされた。言葉は通じなかったがどうやら俺を歓迎してくれているらしい。黒い人達の踊る陽気な踊りと不気味な呪文。端から見ればなんてミスマッチ。それでも楽しいものは楽しく、次第に俺も進んで踊り始めた。調子に乗った俺は勢い余って転び頭を打った。また目の前が真っ暗になってゆく・・・突然ホイッスルの音が鳴り響く。俺は頭を押さえながら起きあがった。そこは体育館。夢・・・?にしては妙にリアルだったな。時計を見ると残り時間は5秒。俺のフリースロー。これが入れば逆転だ。緊張に膝がふるえる。だめだ打てねえ・・・ふと頭の中にさっきの黒い人達の呪文が聞こえてきた。そうだ、さっきみたいに楽しく・・・踊るように・・・シュート!入った!そして試合終了のホイッスル。勝った!・・・大歓声の中流れ落ちる汗を拭わずに俺は体育館を後にした。出口で彼女が待っていた「優勝おめでとう!明日は私の応援にも来てね!」「ああ、わかってるよ演奏会だろ、ところで何の曲やるんだ?」「呪文と踊りって曲よ!」「呪文と?踊り?・・・」俺は夢の中で聞いたメロディを歌ってみた。「あらどうして知ってるの?」次の日公会堂へ向かった俺を待っていたのは80数名の黒い人達だった・・・。
(玉子と姫)

詩的間奏曲( J・バーンズ)

 「なあ、ばあちゃん 」「なんじゃ?」「俺、どうしても叶えたい願いがあるんだ」「ほう、何じゃそれは?」「いや、それはちょっと恥ずかしくて言えないけどさ。ばあちゃん物知りだからさ、願い事がかなうお祈りとか知ってたら何でもいいから教えてくれよ」「ふふ、知らないわけでもないぞ」「え、ホントかい?お、教えてくれよ!」「教えてもええがお前にできるかのう・・・」「大丈夫だよ俺本気なんだ。願いがかなうならどんなことでも絶対やるよ!」「ふむ、では教えてやろう。人には誰でも守護霊様がついておるのは知っておるな?そう、それはもちろんお前にもついておるのじゃ。守護霊様はいつもお前を守っておる。だからお前が心を込めてお願いすれば守護霊様は必ずお前のために力を貸してくれるのじゃ。」「え。それ本当?でもどうすれば?」「ふふ、守護霊様は神様ではない。神社に行ってお祈りなぞせんでええ。精神を集中し話しかければよいのじゃ。“私の守護霊様どうか私の願いを叶えてください!”とな。だが普通の人間が精神を集中するには修行が必要じゃ。だから最初は寝る前の布団に入ってる時が集中しやすくてええぞ。」「?そんな簡単なことでいいの?」「そうじゃ。ただし!守護霊様がお前のために動いてくださるのじゃからお前も守護霊様のために何かせねばならぬ。」「な、何をすればいいの?」「ふふふ、難しいことではない。守護霊様はたいていお前のご先祖様じゃからたとえば毎日仏壇に手を合わせご先祖様に感謝するとか、お水をあげるとか、毎晩寝る時に“今日も一日守護霊様のおかげで無事に過ごせました。ありがとうございます”と感謝してから寝るようにするだけでええ。一番ええのは一日一善じゃな。“ゴミを拾う”とか“家の手伝いをする”とかな。“信号を守る”とか“嘘をつかない”なんてのでもええぞ。」「そ、そんな簡単なことでいいの?」「簡単?ふふ、わしも若い頃いろいろお願いしたが今でも寝る前には必ずお礼を言ってから眠っておるぞ。かれこれ50年になるかのう?大切なのは信じて続ける事じゃ」「50年?うひゃあすげえ。そうかぁ。ようし俺もやってみるよ!」「ふふ、さすがわしの孫じゃ、頑張れよ!」「あ、でもばあちゃんの願いはかなったの?」「もちろんじゃ。だから今も感謝しておる」「じゃあ俺も頑張るよ!おやすみ!」「ああ、おやすみ。・・・そう言えばかなわなかった夢もあったのう。あの時は辛くて悔しくて・・・守護霊様を恨んだりもしたのう・・・わしがお前の守護霊になったらお前の夢は必ず叶えてやるから安心せえよ・・・」                                                
(1997夏・忘れない)


第六の幸福をもたらす宿( M・アーノルド)

 人間にとっての幸福とは「長命」「富貴」「健康」「徳行」「天寿」の五つである。しかし人にはもうひとつ「第六の幸福」があると言う。それは・・・

Tロンドンプレリュード
 英国人女性グラディスは自ら志願し第2次世界大戦下の中国へ宣教師として赴任する事を決意する。彼女はスーツケースを片手にロンドンのビクトリア駅に降り立つ。そしてこれが最後になるかもしれない大都会の街をゆっくりと歩く。

Uロマンティックインタルード
 赴任先である中国の山間の小さな村カンチェンに着いたグラディス。彼女はそこで「六番目の幸福」という宿を始める。ある日この宿に中国軍の将校リン・ナンが訪れた。次第に心惹かれ愛し合う二人。しかし戦争は激化しリンナンはグラディスを案じ彼女に帰国を勧める。

Vハッピーエンディング
 グラディスは子供達をおいて自分だけ帰国することはできないと安全な場所を求め子供達と共に山を越える。途中嵐に襲われながらも子供達の歌う歌が彼女に勇気を与える。歌いながら遂に山を越えた彼女の前に微笑むリンナンの姿が!戦争は終わったのだ。そして二人はハッピーエンディング・・・

 第六の幸福、それはその人が見つけるその人だけのもの。しかしそれは誰もが見つけられるものではない・・・これが六回目のアーノルド。今夜こそ本当の幸福をつかみたい・・・
(第七の幸福をもたらす昆布)

リリックマーチ (小長谷宗一)

昨年は全国大会3年連続出場の一回休みでマーチング連盟の大会にフェスティバル部門で出場。そして今年はパレードとフェスティバルの両方に出場することになりました。しかし1年間パレードの練習を休んでいたためにパレード経験者が3年生だけと言う厳しい状態からのスタート。たくさん問題も発生したけど全国大会へ(と言うより幕張メッセへ)行きたい!というマーチング係の強い指導力とみんなの情熱がそれを解決していきました。パレードの練習は夏から始まりました。日射しが強いので皆頭や首にタオルを巻きながら練習。それでも皆真っ黒に焼けて先生方には「文化部なのになぜ黒い?」と言われ、外の運動部にまで「ホントに黒い」と言われ・・・。そんな夏も終わり秋へ。グラウンドは強い運動部が使っているので練習は学校から1キロ離れた公園まで楽器を持って走ってやってました。最初は疲れて走れない人もいましたが今ではみんなたくましくなり楽しく走ってます。そして今年も順調に県大会、東北大会と勝ち進み、久々の全国大会幕張メッセへ!気がつけば季節はもう冬。ずっと吹き続けたこのリリックマーチともいよいよお別れです。今日はじっくり聞いて下さいね。
(非常食)

世の終わりへの行進(V・ネリベル)

「まいったな急がないと遅刻しちまう」僕はそうつぶやきながら学校へ続く上り坂を自転車で駆け上がっていた。何でこんな事になったかというとあの変な夢のせいだ・・・・。
僕は自分の部屋のベッドでぐっすりと眠っていた。すると突然誰かに呼ばれたんだ。「起きてくれ」僕はその声にびっくりして跳ね起きた。すると部屋の真ん中に見たこともないボディスーツを着た男が立ってこちらを見ていた。スラリとした長い体つきで身長はゆうに2メートルを越している。「はじめまして、いや久しぶりと言うべきか」なんだ?頭の中に声が入り込んでくる。どうやらテレパシーのようだ。「また君たちの助けが必要になった“力”を貸してくれ」簡単に言うと僕は前世で彼らの仲間として一緒に“敵”と戦っていたらしい。しかし僕は死んでしまい魂だけを未来へ飛ばし別の身体に移したという。それが僕だ。僕の他に同じ学校に仲間が3人いるらしいのだがその内の一人が“敵”にさらわれてしまったのだという。僕らは5人そろって力を合わせないと“敵”には勝てないらしい。「大変なのはわかる、で、僕はどうすればいいんだ?」「残りの2人を探してほしい。それも今日の夜11時までに。私は学校の屋上で待っている・・・」夢はそこで終わった。
 学校には遅刻ぎりぎりで到着。すると教室には幼なじみの2人が俺を待っていた。「夢、見たんだろお前も?」僕は驚いた。そうかガキの頃からこいつらとは妙に初めて会ったような気がしなかったのはそう言うことだったのか!「残りの2人がお前らだとするとさらわれたもうひとりってのは・・・」「間違いない、あいつだ!」俺たちはもうひとりの幼なじみのもとへ走った。しかし彼女は昨日から行方不明だという。「やはりな」僕らは顔を見合わせ頷いた。そして11時。僕らは運命に導かれ屋上に集まった。頭上に光り輝く物体がやってきた。「もう後戻りはできねえぜ!?」「戻る気もないですよ」「さあ行こう!」「たぶんこれが地球を救うことになるんだろうな・・・」身体が宙に浮き巨大な飛行物体に吸い寄せられて行く。これからどうなるのかはわからない。けどこれだけは言える。僕らに人類の未来がかかっている。もし負けたらこの世は終わりだって事。僕は眩しすぎる光に目を閉じて祈った・・・(続きは入部してからね♪)
(キモエ)

銀河の帝国 (D・ギリングハム)

第1楽章 アンドロメダ星雲の戦闘の星

アンドロメダ星雲内に存在する黒い雲に覆われた惑星MCH-3525(通称:BLACK STAR)この星では悲惨な戦争、虐殺、破壊が絶え間なく繰り返されており、それがまるで太鼓のリズムのように常に轟いている。荒涼とした風景の中に無機質な金属ドームが規則的に建造され、内部にはあらゆる兵器が戦闘のために用意されており、両生類系のエイリアン達が絶え間ない戦闘を永遠に続けている。現在危険度レベルE・周辺の航行は宇宙連邦条約により禁止されている。
第2楽章 マゼラン星雲の宵の明星
マゼラン星雲第3宇宙空域レスピーギ恒星系第7惑星MCH-3726(通称:サヴァ)この星は言語を超越した美しさの秘境である。多数の色彩を放つ4つの太陽(ボルジア、カタコンブ、ジャニコロ、アッピア)に照らされ、空にはとてつもなく巨大な虹が広がっている。この星は平和と静穏に満ちあふれた理想的な環境で、星の住人達も戦闘とは無縁のやせた細長い胴体に不釣り合いなほど巨大な頭部を持ったヒューマノイドタイプである。その大きな頭脳は全宇宙の中で最も優秀で、楕円形に輝く大きな銀色の瞳は穏やかで友好的な印象を与えてくれる。
第3楽章 銀河系の地球
太陽系第3惑星地球:この星の住人は恐るべき残虐性と驚くべき創造性といった相反する2つを持ったミュータントである。彼らは長い歴史の中で何度も自己の利益の追求の為だけに他の動植物を全滅させ、惑星環境まで破壊するという宇宙法第9条第3項違反を繰り返してきた。しかし宇宙世紀0099のカタストロフ(大破壊)後は反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないことを宇宙大法廷で誓っている。時の裁判長ダース・オガシンが「この星の住人にはマゼラン星雲人に勝る可能性がある」と語ったのは有名である。
(木星人と海王星人)

マーキュリーマーチ (J・V・D・ロースト)

 小学生の頃クラスで人気のアニメと言えばもちろん「美少女戦士セーラームーン」でした。でも私はみんなが「昨日セーラームーン見た?」と言っても「そんな子供っぽいアニメ見てないよ!」と言ってみんなの会話には入っていきませんでした。けど実は毎週欠かさずチェックを入れ、誰よりもきちんと見ていたのです。そんな私のあこがれの戦士は主人公ではなくセーラーマーキュリーでした。いつも冷静で知的なムードを漂わせている彼女は必殺技「シャインアクアイリュージョン」で主人公のセーラームーンのピンチをいつも救っていました。私は彼女の友達を守ろうとする優しい心、とどめは主人公に譲る謙虚さ、決して自分の能力を過信せず冷静に行動するところ、そして何よりあのすばらしい頭脳を尊敬してました。私にもあんな頭脳があったら今頃こんなところで楽器吹いて怒られなくてもよかったのに、と思ったりして・・・でもセーラーマーキュリーより変身する前の水野亜美ちゃんがもっと大好きです。ああ今からでもあんな人に・・・・(無理)
(恥ずかしがり屋のタキシード仮面)

祝典のための音楽 (P・スパーク )

T楽章 
 ここはイギリスの田舎町。少年ポールは病弱な母と2人で暮らしていました。ポールは母の病気が治るようにと毎日教会に祈りを捧げていましたが、その甲斐もなく母は病気が悪化し、とうとう亡くなってしまいました。ひとりぼっちになったポールは教会で悲しみに暮れ泣き続けました。その時突然目の前がパアッっと明るくなりました。するとそこには白い大きな翼を持ったペガサスがいたのです。ペガサスはゆっくりとこちらに向かってきます。ポールは瞬きするのも忘れてじっとペガサスを見つめていました。青く澄んだきれいな瞳。その瞳が「さあ元気を出して、僕の背中に乗ってごらん。」そう言ったような気がしてポールは手を差し出しました。あたたかいペガサスのぬくもりを感じながら一緒に夜空へ飛び立ったポールは美しい星空に勇気づけられ、いつしか母を失った悲しみを忘れる事ができました。「ポール、僕はいつでも君のそばにいるよ。君が悲しい時は必ずまた会いに来る、約束だよ。それまで僕のこと忘れないでね」そう言うとペガサスは夜空へと消えて行きました。
 U楽章
そして時は流れポールも年をとり今では立派な白髭のおじいさんになりました。毎日孫のジョンと楽しく過ごす幸せな日々。「さあて今日はどんな話をしてあげようかね。」パイプをくわえながら若い頃の昔話を始めるポール。いつしか遠い昔ペガサスに出会った時の話になりました。ポールはペガサスに乗って大空を飛んだ日の事を思い出しました。そう、母親が死んだあの日の事を・・・。ふと気がつくとポールの目からは大粒の涙があふれていました・・・
 V楽章
 その時です。突然空が輝き美しいペガサスが現れました。それはポールがあの日出会ったペガサスでした。あまりの懐かしさにポールは涙が止まりません。「き、君は?あの時の!ああ会いたかったよ。君のおかげで僕は・・・・」「泣かないで、ポール。約束しただろう?君が悲しい時には必ずまた会いに来るって。でも君はあれからどんなに悲しくても泣かないで頑張ってた。だから君は今こんなに幸せなんじゃないか。」「ああ、そのとおりだ。それもみんな君のおかげだよ。でもじゃあなぜ君は今ここに?」「ポール。今日は君を迎えに来たんだよ。」ペガサスはそう言うとポールを乗せてゆっくりと天国へと飛び立って行きました・・・。夜空にはたくさんの星がポールの旅立ちを祝福するかのように輝いています。
(人並はずれたC.K-one-)

シメオンの歌 (M・アーノルド)

 マルコムアーノルド−それまで全く知らなかった一人の作曲家との出会い。それはアンサンブル東北大会へ向かう車の中だった。ゆっくりと流れる美しいメロディ。そこへ全く無関係に乱入してくるドラムの連打。一瞬CDの故障かと思い動揺した私はハンドル操作を誤り危うく事故ってしまうところだった。心臓がドキドキしていた。なんだこのときめきは?曲が終わるまで私の鼓動はおさまらなかった。まるで初めて恋をした少年のように訳の分からない感動に襲われていた。それまでたくさんの曲(それも人がやらないような曲ばかりを)を演奏してきたし、それらは確かに私の心をとらえ忘れられない曲になった。しかしこんな風に心がときめいたのは初めてのことだった。「ピータールー序曲」それがその曲のタイトルだった。もともとマニアックな性格の私は好きになったものはとことんまで極めねば気が済まない。その時から私は日本一のアーノルドフェチになる!と誓ったのである。次の日から大量のCDと楽譜に囲まれ私の研究は始まった。ピータールーに始まり翌年もアーノルドの「第六の幸運をもたらす宿」を自由曲に選んだ私は続いて本邦初演となる「戦場に架ける橋」マニアの意地で発掘した「スウィニートッド」そして今年は本来合唱曲であるこの「シメオンの歌」を演奏した。本校吹奏楽部は卒業後は就職するものがほとんどで楽器を続けるものは少ない。ましてや音楽の道へと進むものは皆無である。しかもたくさんの行事に追われコンクール以外は真剣に音楽に取り組む時間の少ない彼らに音楽の本当の喜びや深さを教えるのは私のようなしがない社会科教員にはとうてい不可能なことだ。だからせめて高校生活3年間かけて1人の作曲家の作品にじっくり取り組めば、そこから何かを感じ取れるのでは?と思ってこだわり続けてきたのである・・・が、5年間演奏し続けたアーノルドもおそらく今日で最後になろう(さすがにもうネタ切れ)今日は5年分の思いを込めて〜別れにシメオンの歌を歌おう〜ってな。
(でも本当はネリベル友の会:会員番号0002)

おおみそか (酒井 格)

「もお〜い〜くつねると〜お正月」あ〜今年ももう終わりかあ。お正月と言えばお年玉。早くこいこいお正月。それにしても今年はいろんなことがあったなあ。1月は十和田でアンサンブル県大会。2月は古牧温泉で東北指導者講習会。(あの日本一の柏高校の先生に会いました!)3月は吹奏楽ビデオウインズの取材。あの雪の中をパンツ一枚で頑張った男子。見てる方まで寒かった。雪中マ−チング?とか無茶なことしたけどおもしろかったなあ。あの時の女子の笑顔も最高。5月のスプリングコンサ−ト。今年はゴジラで大暴れ。みんな演奏より演劇の方が好きなのかな。そして夏はコンク−ル。今年も東北止まりで全国へはいけなかったけど、横浜で開催された全日本高等学校吹奏楽大会に青森県代表で出場。パイプオルガン付の広いホ−ル。演奏はともかく得意の演劇を熱演。お客さんも盛り上がってくれて、とってもいい思い出になったなあ。この大会でやっぱり演奏が上手なだけじゃダメ、(もちろんそれも大切なことだけど)見てる人も演奏者も一緒に楽しめることが大切だって改めて思いました。それと生まれて初めて見たゴキブリも幽霊?も忘れられない旅でした。そして秋のマ−チング。吹奏楽連盟の大会には三年連続全国大会出場チ−ムは一年間出場できない規定があるので今年はマ−チング連盟の大会に出場。いつものパレ−ドとは違って楽しいフェスティバルへの参加。部長のなりきりアラジン姿はもう最高。マ−チングは練習が大変だけどやっぱり楽しい。そして今年最後の行事が今日の定期演奏会。いろんなことがあって、もちろんつらいこともあったけど、いい思い出がたくさん心の中につまってるんだよね。ずっと私たちのことを応援してくれたみんなと、一緒にやってきた友達、先輩、後輩に感謝しながら今日はがんばるぞ。来年2000年も今年に負けないくらいいい年になりますように…(チェリ−ズリタ−ンズ)

吹奏楽の為のカタストロフィ−(保科 洋)

〜カタストロフィ−〜それは「破滅」。避けようの無い信じられない程の急激な変化。
これまでの人生においてカタストロフィ−と言えるほどの壊滅的打撃をうけた事といえば何と言っても「コンク−ル」であろう。
高校時代青春の全てを賭けひと夏を犠牲にして臨んだ初の吹奏楽コンク−ルはわずか2点差でN高校に敗れ入賞ならず。今はなき青森市民会館の前で号泣−。青春の蹉跌。
指揮者として初めて臨んだ大学時代のコンク−ル地区大会も僅差で敗れ(ちなみにM商業…)銀賞。県大会への出場権を逃してしまった。三沢市公会堂のロビ−に無情に張り出された結果の前で私は長い時間立ち上がることすらできなかった−。
そして顧問になって最初の年。初めてのAクラス。初めての県大会。しかし結果は無惨にも最下位−。学校へ帰るバスの中、私は一言も言葉を発することができなかった。俺には才能が無いのか。努力が足りないのか。生徒が悪いのか。絶望と苦悩。そして逃避。もうやめようと本気で思った…。
けれどもその後たくさんの人との出会いが私を強くしてくれた。1・2年だけという背水の陣。まさに全てを棄てて挑んだ結果は夢にまで見た東北大会初出場初金賞。が、しかし翌年転勤、三沢商業へ。前顧問が残した輝かしい実績。それがプレッシャ−になり「勝たなければ」という焦りから毎年あと一歩の銀賞が続く…。苦しみの中みんなの力を結集し、死ぬ気でつかみ取った東北大会金賞も連覇の重圧に負け次の年は県大会で散る−。さすがにもう涙も出なかった…

その時、誰かが耳元で呟いた。だからコンク−ルに全てを賭けてはいけないのだと。

1981年。弘前市民会館。コンク−ル県大会。Y高校に敗れ泣き崩れるH高校の自由曲がこれだった。コンク−ルに敗れることなど長い人生の中では破滅と呼べるほどの重大な出来事ではないのかも知れない。しかし結果発表のその瞬間確かに頭の中で何かが崩れさって行く音が聞こえるのだ。あの音こそがカタストロフィ−。破滅の音。それは聞いた者にしかわからない悪夢の響き…。(愛するH高校よ永遠に・・・)

紅炎の鳥 (田中 賢)

「紅炎の鳥」−1999年度全日本吹奏楽コンク−ル紅組(Cクラス)自由曲−
六月、譜面が渡った瞬間。「こんなの吹けない…」誰もがみんなそう思った。Aクラスに出場する白(死露)組に比べ我々紅組には初心者もいる。音も小さいし。汚い。合奏しても曲にならない。お先真っ暗だった。しかもCクラスの定員は25名。紅組は28名。全員では出れない。誰かが外れる。必死に練習しても県大会で終わり。何となく沈む思い。いくら練習してもどうしても大きく美しい鳥にならない。けれどもなぜか諦める者はいなかった。それはみんなの眼にはるか遠くではばたく紅炎の鳥の姿が見えていたからかもしれない。毎日毎日みんなで曲に感情を込めようとイメ−ジを膨らませた。しかし曲のイメ−ジが膨らめば膨らむほど大きくなる演奏とのギャップ。「こんなんでいいのかよ〜」混乱し絶望しかける度に「いいんじゃないの」と先生にだまされながら地区大会を突破し県大会が来た。結果は見事金賞!やればできると信じて努力した結果だった。こうして紅組の熱い夏は感動のうちに幕を閉じ…なかったのよ、これが。

「全日本管楽合奏コンテスト」小編成の為の全国大会とも言うべき大会に出場が決まったのは秋だった。あの夏の県大会の録音テ−プが予選を通過したのだ。解散したはずの紅組はこうして蘇った。しかも今度は全員で参加できる。おそるべし紅炎の鳥。まさに不死鳥の如く炎の中から蘇り我々を東京へと連れていってくれたのである。紅炎の鳥よ、ありがとう。今日が本当のお別れ。その美しい姿をもう一度見せておくれ…(怪傑ズバット)

船乗りと海の歌 (R・W・スミス)

俺の名はドゥギ−。海の男。青い海。澄み渡る青い空。そして大きな白い雲。今日も俺の船は軽快なリズムで白い波しぶきをかきわけ広い海を進んでゆく。この海の果てに何が待っているのか誰も知らない。しかし俺は旅立つ。男の夢を求めて。孤独な旅ではなかった。俺の船の横にはいつでもくじらのフィ−フィ−が泳いでいとた。今日も俺とのランデブ−を楽しんでいるようだ。時には俺も船を止め、フィ−フィ−と一緒に海の底へ潜ったりもした。海の中には小さな色とりどりの魚が泳いでいる。もうそこは別世界、この世の楽園だ。
突然フィ−フィ−が苦しみだした。背中に大きな銛が刺さっている。フィ−フィ−を狙っているヤンキ−船長の捕鯨船だ。逃げろフィ−フィ−!・・・・
なんとかヤンキ−から逃れ近くの入り江に逃げこんだがフィ−フィ−は苦しそうだった。その姿に俺は昔のことを思い出していた。幼い頃に海で亡くなった父のこと、女手ひとつで俺を育て、病気で逝った母のことを…。いつもフィ−フィ−の背中で休んでいるかもめのテリ−もやって来て心配そうに俺の肩にとまった。「死ぬなフィ−フィ−!」俺の眼からは涙が溢れていた。テリ−も鳴いていた。不安な夜が静かに更けていった。
次の日、まぶしい太陽の光で目を覚ました俺とテリ−の前にはすっかり元気になったフィ−フィ−の姿があった。しかし喜ぶ俺達の前に再びヤンキ−船長が現れた。「そのくじらを渡してもらおうか」
「何を言う。大切な友達を渡しはしない。勝負だヤンキ−!俺が勝ったらおとなしく退散しろ」「おもしろい、あの島まで競争だ!」激しい勝負の末、俺は勝った。「覚えてろよ!この借りは必ず返してやるからな!」捨て台詞を残しヤンキ−は逃げていった。愛と友情の勝利だ。ふ…。
今日も俺はフィ−フィ−とテリ−とともに旅をしている。海は広い。俺の旅はまだまだ終わらない。俺の名はドゥギ−。海の男…。(ステフ)

フェスティバルバリエ−ション(C・T・スミス)

・祭りの太鼓。普通女子は高校生から大太鼓なのにおじさんに「お前なら出来る」と中1なのにやらされた(ベロ)・十和田祭り、駒踊りのマネしてたら回転しすぎて転んだ(ジョサンプ)・夜店で連れのかわいい友達にはサ−ビスしてくれたのに私には誰もしてくれなかった(西条でうきうき)・ハロ−ウィンの仮装で「仮装しなくても大丈夫」と言われた(おばけ)・せっかく花火大会に浴衣着ていったのに雨に降られてでズブぬれ…(キュ−ピ−)・祭りのあと、R、Y、Iと行ったカラオケでYの裏声まじりのSHOOTING STARには大爆笑。Yは「だから嫌だったんだよ〜」だって。誰も歌えって言ってないじゃん(けんじ)・秋祭りで笛を吹いたらなっなんと私の後ろに行列が…(F娘)・祭りの帰り変なおっさんにチャリで追いかけられ、私もチャリで全力疾走のバトル。私は勝った。後でよく考えたらおっさんは顧問のM先生に似ていた…まさか!(パパラッチ)・友人と恋の話に夢中になっていたら、いつの間にか花火終わってた(恋する女子高生)・花火大会に行った。大きい火の粉が落ちてきた。「あ−ち−ち−あ−ちぃ」そして私はアフロになった。(フィ−フィ−)・秋祭り。参加の申し込みだけして当日は絶対参加せず。でもお菓子だけはちゃっかりもらいに行くクソガキだった(今も)・祭りの次の日の朝。必ず金魚か緑ガメが水槽の中にいた。犯人は親だった(マ−ヴルチョコ)・幼い頃、祭りの仮装で父は女の人に化けた。それを見た私はびっくりして泣いた(暗)・ま−つりだまつりだまつりだまつりだ。祭りと言えば北島三郎。やっぱサブちゃんでしょう!(Biggest)・「祭り」と言ったら「松」と言ったら「竹」と言ったら「京都」と言ったら「校長」と言ったら「忍者」と言ったら「土佐犬」と言ったら「さといも」と言ったら「息子」と言っ太陽…(クロ−ン)


グランドマ−チ (小長谷宗一)

マ−チングやるとさぁ、いろいろと楽しい特典がいっぱいつくんだよねぇ。何かって?それはまず旅行が出来ること!千葉幕張メッセの全国大会では窓からモノレ−ルの見える高級ホテルに宿泊c(注:本当は安いビジネスホテルなんだけど田舎者には高級に見える…)でも本番の日の朝、定員6人のエレベ−タ−に10人以上乗っちゃって閉じ込められたんだよねえ…。ま、無事脱出できたけど…。神戸の全国大会の時はこりゃまた別の意味ですごい所に泊まったし(あえて言わないが…)。でも阪神大震災の傷跡をこの目でしっかりと見て来ました。長い長いバスでの移動中はみんなビデオに熱中。しかもそれはディズニ−映画、フランダ−スの犬、ジャングル大帝 etc…とアニメばっかし!。字幕の西部劇なんて誰も見やしない。しかも泣く人はすんごい泣くし、それがまたおもしろいんだな。
そしてもう一つはというと、みんなの動きが一つに合った時の感動−それがマ−チングの本当におもしろい所なんだけど−この瞬間は誰もが笑顔になるね。それまではごちゃごちゃしててマ−チング係は四苦八苦してるし、体力は必要だし、疲れるし、楽器は重いし、文句を言う奴だっている。でも必ず合う瞬間が来てそれまでの苦労が報われる。もう最高!
三つめは仲良くなれるってことかな。商業の先輩はたいていしっかり者で良く後輩の世話をする。けど中には後輩に教えてもらってる先輩もいたりして…。年齢なんて関係なし、とってもなごやかな三商マ−チング。そうだ一つ教えてあげる。三商のマ−チングにはね、必ず「M」のフォ−メ−ションがあるのよ(MISAWAのMね)。今ではマ−チングの基礎練習がはじまると他の部活の人までが覚えたがるんだ。そんな魅力的なマ−チング、やってみたい人は商業へ遊びにカモン!華麗なスピンをアナタも一緒にどおですか?
(パンだ!!)

吹奏楽の為の交響曲第一番 (C・T・スミス)

T フロ−リッシュ
「刺激がほしい!」生まれてこの方この小さな田舎街から一度も出た事のない俺はこのまま狭い世界しか知らずに一生を終えるのが我慢できなかった。「旅に出よう!」この街に不満があるわけではない。しかし平凡で退屈な人生を変えるにはそれしかない。次の日俺はわずかばかりの荷物を持って故郷を後にあてもない放浪の旅に出た…。
U マ−チ
旅に出てどれくらい過ぎた頃だろう。俺はとある大きな街にたどり着いた。秋の収穫祭でにぎわうその街は故郷の田舎街とは比べものにならないほど人と熱気にあふれていた。突然華々しいファンファ−レが街中に響渡る。どうやら街の広場で行なわれるサ−カス団のパレ−ドらしい。ピエロや象、一輪車や玉乗りの派手なパレ−ドが続く。その行列の先頭を歩く美しい少女から俺は目が離せなくなっていた。高鳴る鼓動。震える手。すれ違う瞬間、二人の目が合った。にっこりと微笑む彼女。その時俺は彼女がその輝く瞳の奥から何かを訴えているような気がしてならなかった。俺は次の日迷わず、彼女に会う為にサ−カスへ行った。
V リリックソング
幼い頃に両親を亡くし、他に身寄りのなかった彼女がこのサ−カスに売られてしまったのは、今からもう10年以上前のことだった。毎日毎日続く厳しい空中ブランコの練習。失敗する度に鬼のような団長は容赦なく彼女を鞭で打った。逃げ出そうにも逃げられない。誰かが私を助けてくれるのを夢みて今日まで必死に耐えてきたというのだ。「あなたなら…きっと私を自由にしてくれる、あなたと目が合った時、なぜだか急にそんな予感がしたのです。お願いです。どうか私を助けて下さい。」泣き崩れる彼女。しかし俺には彼女を救う力などない。どうすればいいんだ、どうすれば…。
W トッカ−タ
結局彼女を救う事もできぬまま今日はサ−カスの最終日。しょせん俺はただの田舎者。何もできない無力な奴なんだ。と、あきらめかけたその時。ライオンが火の輪くぐりに失敗!炎が見る見るうちにテントへ燃え移る。「火事だあ!」客も団員もサ−カスは大混乱。今だ。今しかない。これは神が俺にくれた唯一のチャンスなんだ。俺は彼女の手を取りテントから脱出した。逃げるしかない。彼女を連れて。だけど一体どこへ?そうだ俺の田舎だ!あそこならサ−カスも来ない、絶対に大丈夫だ。そうか。運命なんだな。これが。俺が田舎に生まれたのも…。こうして俺は再び平凡で退屈な故郷に戻ったが、その後の人生はもちろん輝いていたさ。ふc( )


フラッシングウインズ (J・V・D・ロ−スト)

ある村にマリアと言う美しい女の子がおりました。マリアは風の精。春を呼ぶ光の風を吹かせる精霊一族の末っ子なのです。ある日マリアは降りしきる雪を窓から眺め言いました。「おばあちゃん。もう冬が来てしまったのね。今年は私が春を呼ぶ光の風を吹かせる番。お姉ちゃんたちは上手に風を吹かせて春を呼んだけど私には絶対ムリだわ。」「いいえ、そんなことはないわマリア。私達の一族は代々立派に風を吹かせてきたのです。あなたにもできるわ、自分の力を信じて頑張りなさい」こうしてマリアは修業のため神聖なる森へと出かけました。森にはたくさんの妖精や動物達がマリアを待っていました。来る日も来る日も厳しいマリアの修業は続きました。けれどもマリアはなかなか思うように光の風を吹かせられませんでした。くじけそうになるマリアを森のみんなが優しく励ましてくれます。でもマリアにはどうしてもできません。とうとう長すぎる冬の寒さに耐えきれず森の動物達は次々と倒れていきました。マリアは泣きながら祈りました。「お願い光の風よ吹いて!みんなを助けて!」凍りついた大地にマリアの涙が…と、その時マリアの体が天使のように輝き、その光が村を包み込みました。
柔らかな緑の草の上でマリアは目覚めました。温かい春の日差しがマリアを照らしています。妖精も動物達もうれしそうにマリアを見つめています。マリアは「やったあ−!」と叫びました。こうしていつもと変わらぬ春が村におとずれました。(byステフ&ピエ−ル)

組曲「ブリテンの戦い」より行進曲とジ−クフリ−トの音楽 (W・ウォルトン)

プログラム原稿締め切り前夜突然担当生徒から電話。「先生あのう今N本店にいるんですけど、どうしても資料がみつからないいんですぅぅぅ。」「何ィ。ばかたれ。ドイツの英雄ジ−クフリ−トだぞ、学校の図書館で調べりゃ簡単だろが!」「でもぅ、あのぅ、いまぁ、水道工事中でぇぇ立入禁止でぇぇ…」んんんん何てこったい。こんな奴ぁ初めてだ。お前に頼んだ俺がバカだった。でも。さ。よく考えたらこの曲解説なんか必要ない位いい曲なんだよねc(と、うまくゴマかす…)(もうネタ切れ)

シンフォニアフェステ−ヴァ (A・ラニング)

T ファンファ−レ
コンク−ルの3日前。俺のバリトンサックスのストラップが突然切れた。楽器は床に直撃しものの見事に大破…。途方に暮れる俺に先生はあっさりとこう言った。「バスクラを吹け!」…おいおい…いくらなんでもそりゃムチャですよと言っても「やってみにゃわからん」と譲らない。仕方なく吹いてみたら音が出た。「できるじゃないか。いろんな楽器を吹ける奴が将来いい指揮者になれるんだぞ。」何言ってんだよあんたは。俺は親父と同じ国鉄(今のJRだよ)に入るんだ。指揮者になんかならないよ。「いやいや人生何が起きるかわからんぞ…」そうかなあ…1976年夏、我が人生のファンファ−レ…。 (結局徹夜で修理した)
U アリア
高二の夏。新しい部長のやり方に疑問を感じていた俺は、あんなに燃えていた部活への情熱を急激に失いはじめていた。そんな時、先輩に誘われて入ったバンドの世界に俺はすっかりハマってしまった。人数は少なくても気の合う仲間との演奏の楽しさはバラバラな40人の合奏よりはるかに魅力的だった。 そして文化祭前日。明日は吹奏楽部の発表がある。しかしバンドの本番も明日なのだ。俺は生まれてはじめて部活の練習をサボってバンドの練習へ行った。次の日の朝、俺は部長に呼び出され正座させられた。長々と続く説教にとうとう俺はブチ切れた。「俺はあんたの何倍も部活が好きだったんだ。俺にやる気をなくさせたのはあんたじゃねえか。こんな部活やってられるか。やめてや…」そこまで言いかけて俺は部長が笑っているのに気がついた。「途中で部活を捨てるような奴が、誰の何倍も何を好きだって?笑わせんな。俺はやめねえぞ。部活が好きだからな。」その時俺は自分が逃げていただけなんだという事にようやく気がついた。そうだ、本当に愛しているのなら、最後の最後まで愛し続けなければいけないんだ…1979年、甘く切ない青春のアリア…。(我が青春のフェリスタス)
V トッカ−タ
「楽しいか」「楽しいよ」「うれしいか」「うれしいよ」「つらいか」「つらくないよ」
ひとつの歌がみんなの歌に。ひとつの音がみんなの音に。ひとつの夢がみんなの夢に。
「やめます」「もう楽器飽きた」「みんなについていけない」「雰囲気悪い」「遊びたい」
みんなの歌がひとりに崩され。みんなの音がひとりに乱され。みんなの夢がひとりに破られ。
−だけど−。
みんなの歌がひとつになって。みんなの音がひとつになって。みんなの夢がひとつになって。
その時奇跡は確かに起きて、世界が変わり、時代が動く。…そんな1998年のトッカ−タ…。
(怪人お祭り男)

マーキュリーマーチ(J・V・D・ロースト)
マーキュリー 〜それは水星。太陽に一番近くて小さな惑星。
マーキュリー 〜それはギリシア神話12神ヘルメスの英名。
マーキュリー 〜 それは交通の神。十和田人の私には十和田電が唯一の通学手段。その眠りを誘う心地良い揺れが
            忘れられない。3年間ありがとう。
マーキュリー 〜 それは人の才能を開く神。平凡な才能しかない私達、でも努力すれば道は開ける。そして平凡な
           人生、それも夢を持つことでドラマチックになる。
マーキュリー 〜 それはまた愛の神キューピッド。人と人とを結ぶ大切な神。こうしてたくさんの仲間と出会えた
           こと、決して偶然じやない。
マーキュリー 〜 それは商業の神。なんだこの曲はうちの学校の為の曲だったのか。今までありがとう、数えきれ
          ないほどの感謝をこめて…。                
(シローのお友達)


ポエティック・インテルメッツォ(J・バーンズ)

そしてあなたはわたしを残し 戦場へ行った
必死にとめた私を残し あなたは戦場へ行った
昼は愛しいあなたの無事を祈り
夜は逢いたくても逢えない淋しさに泣き
こんな日々は嫌とこの世から消えようとしていたわたし
そんななか 生まれていた新しい生命がわたしに生きる勇気をくれた
いつしか月日は過ぎて 戦争は終り平和な日々がおとずれた
けれどあなたは帰ってこなかった
でもあなたと過ごした日の思い出は永遠に消えはしない
どうかこれからもずっと私達を見守っていて
ずっと ずっと いつまでも…
(M.M.R)

アンティフォナーレ(V・ネリベル)

 俺は流浪の旅人。故郷のチェコスロヴァキアを遠く離れ、今なぜかサハラ砂漠にいる。どうやら道をまちがえたらしい。砂漠に迷い込んでもう3日になる。周りはとにかく砂砂砂…。しかもメチャクチャ暑い。水も食料ももう底をついた。俺の人生もここまでか…ああ意識が薄れて行く…。
 突然の轟音に目を覚ますとそこは一面ピンクの花が咲き乱れるお花矧こなつていた。呆然としていると向こうから誰かが歩いてくる。輝く金髪、青い瞳、ああ、なんとあれは故郷に残してきた俺の恋人!にっこりと微笑みながら近づく彼女を俺は力強く抱きしめた。ん?なんだかぬめぬめしてるなあ‥。よく見ると俺が抱きしめていたのは巨大なナメクジだった!ぎよええええ夢中で逃げ出すが砂に足をとられてうまく進めない。おまけに花だと思つていたのはすべてミミズだったのである!俺は気を失った…。
 気が付くとそこは砂漠。なんだ。暑さのせいで俺は幻覚を見たんだ。どうやらまだ生きているようだ。それにしても嫌な幻覚だった…?ゴゴゴゴ、ん?なんだ?今度は地面が揺れてる!突然巨大なラクダが地中から姿を現し猛スピードで走り出した!うわあああ助けてくれえええ〜。俺は必死でラクダの首にしがみついていた。ラクダはダラダラとヨダレをたらし、俺の顔はビチャビチャだ。もうだめだ!つかまつていられない。手が離れた瞬間、空中で俺はまた気を矢ってしまった…。
 気が付くと俺は教会のオルガンの前に倒れていた。はっ!そうだ俺の名はネリベル、作曲家だ。神父様に頼まれていた曲が締め切りに間に合わずここで徹夜しようとして眠ってしまったんだ。そうかあの気持ち悪い幻覚はすべて夢だったのか・・・でもおかげでいい曲が書けそうだ!俺は一気に曲を書き上げて神父様に渡した。「いやあこれは素晴らしい」神父様はご機嫌だ。−ほっとして手を入れたズボンのポケ、ットには砂まみれのナメクジとラクダの毛か・!?
(じゅりい&まりぃのその後)

                               
ダンスシンフォニー(A・コープランド)

 今日は私の17歳の誕生日。もう立派なオ・ト・ナ!それなのにママったら門限6時だなんてあんまりよ!私にはこんなにたくさんのプレゼントをくれるボーイフレンドがいるんだからそろそろいい人見つけて恋もしなきゃあ…あらこれは何かしら?プレゼントの中に一連だけ不思議な手紙が混じっていた。あけてみると『HAPPY BIRTHDAY!大人になったあなたへ。今宵の真夜中のダンスパーティーへあなたをご招待します』まあなんて素敵な招待状!これはママに内緒で行かなくちゃ。私はその夜ママに内緒で家を抜け出し、さっそくはじめてのダンスパーティーへ出かけた。森の奥の不思議な館の扉を開けるともうすでにパーティーは始まっていて、そのきらびやかな世界に私はただ見とれていた。ぼ〜っとしていると一人の男性が私の目の前に立ち「あなたをお待ちしておりました。さあ一緒に踊りましょう」と手を引かれた。私はやけに陽気なワルツにあわせて初めてのダンスなのにとても上手に踊れた。そして時間が経つのも忘れて踊り続け、ワインを飲み、夜明けまでこの楽しいパーティーを満喫した。私は次の日もダンスパーティーへ出かけた。すると昨日とは違う男性に誘われ、曲が終わるとまた違う男性が私を誘いに現れた。いつの封こか私は会場の全ての男性の注目の的。「明日こそ私と踊ってください」とみんなに言われ、私はそれから毎晩毎晩内緒でパーティーに出かけた…。
 ある朝鏡を見た私は驚いた。首筋にあるこのあざはいったい?そう言えばこの村にはバンパイアが住んでいて17歳になったばかりの女の子の生き血をすって何千年も生き続けていると言う話をママがしてくれたことがあったわ!ああママ助けて。私はあわててママと村の教会の神父様のところに出かけ事の一部始終を話した。すると神父様は「奴らの弱点は太陽の光、夜明けまで彼らを引き留めておくことさえできれば退治できるのですが‥・」と言った。ようし!こうなったらこの私の魅力であいつらを虜にしてみせるわ。その夜私はバンパイヤ達に向かってこう言った「今日は全員と踊るわよ!」いつもより激しい私の踊りにみんな大喜びで夜明けが近いと言うのに大乱舞。そして遂に太陽が!強烈な光に苦しむバンパイヤ。「おのれぇぇぇ小娘ぇはかったなあ〜」最後の力を振り絞って襲いかかるバンパイヤ!しかし神父様のくれた十字架をかざすと力なく崩れ落ち、次々と灰になっていった・・・。こうして村には平和が戻ったけど、私の門限は5時になっちやったの…えーん。
(パンダとオヤジ)

ハンガリー民謡「くじゃくは飛んだ」による変奏曲(Z・コダーイ)

 −1977年−夏−T子ちやんは演劇部の部長。授業中なのにマンガ本に夢中だ。さっきから先生がこっちを見ている。やばいと思った俺は軽く彼女のイスを蹴った。はっと我にかえった彼女はあわてて本を机に隠してセーフ。〜そして休み時間〜「さっきはどうも」「いや、たいしたことじゃないさ。でもずいぶん熱心だったけど何読んでたの?」「ガラスの仮面。おもしろいから読んでみなさいよ、絶対ハマるから」「え〜でも少女マンガだろ?俺あの絵が苦手でさあ・・・」〜10分後完壁にハマってしまった俺は放課後本屋へ直行し、周囲の冷たい視線に耐えながらも続きを読まずにはいられなくなってしまったのである!!
 主人公北島マヤは一見平凡な少女。しかし往年の名女優で演劇界幻の名作「紅天女」の上演権を持つ月影干草にその才能を見い出され「劇団つきかげ」で女優修業に励む。しかし紅天女の上演権を手に入れようと企む大都芸能の速水真澄の策略により劇団つきかげは全日本演劇コンクールで、天才少女姫川亜弓率いるライバル劇団「オンディーヌ」に勝たなければ解散させられることとなった。オンディーヌの理事小野寺の卑劣な陰謀によりつきかげは大道具を壊され、役者達も出場不能においこまれるが、ただ1人残ったマヤは14人の登場人物を必要とする劇をたった1人で演じ、見事一般投票でオンディーヌを破り1位となる。しかし小野寺は「勝手に台本を書きかえ身勝手な演技をやり通した」としてつきかげの失格を審査員に要求。最終審査の結果つきかげは失格、優勝はオンディーヌとなった。責任を感じ悲しむマヤであったが観客たちはマヤを囲み絶賛する。それを見たライバル姫川亜弓はこうつぶやく。「私の演技は完壁だった。芸の上ではあの子に負けたとは思っていない。なのに胸に広がるこのどうしようもない敗北感…たとえ審査の上で1位になっても何と私たちのかげの薄いことか…優勝した私たちの舞台は忘れさられてもあの子のやった舞台はこの演劇大会の伝説となって残るでしょうよ。と…。
 −1997年−8月−あれ?なぜ急にこんな20年も昔のことを思い出したんだろう?なぜ俺は泣いているのだろう?「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」とはまさにこのことだ・‥。アア、ここはドコなんだろう?もうワカラない。ナニモカモ…しょせん音楽には普遍的真理なんて存荏しないのか・‥!?いや…、違うな。…確かなことがひとつだけある。不死鳥が炎の中から蘇り永遠の生命を手に入れる為に一度は自らの肉体を焼かねばならないように、この試練こそが我々にとって必要不可欠な儀式だということだ!おお、くじゃくよ、くじゃく。飛べよ、くじゃく…今宵こそ真の不死鳥となれ…
(それが答えだ!!)


シンフォニア・ノビリッシマ(R.ジェーガ一)

私の彼は音楽家。最近ちよっと売れっ子。毎日仕事に追われて、あまり会ってくれないの。
この間、あの人の演奏会を見に行ったの。その時あの人は、とても生き生きしていて楽しそうだったわ。そう、私といる時よりも…。私たち、このままでいいのかしら。そんな時、同じ会社の男性から突然愛の告白をされちやったの。今、私の心は揺れているワ。だって、彼には音楽があるんですもの。それに最近どうも態度がそっけなくて…私、今の彼とつきあってく自信がないの…。
 そんなある日、彼から突然TELが来たの。「明日のコンサートに来てくれ。絶対だぜ。それだけ言って、彼はTELを切った。なにかしら、もしかして…。いろんなことを考え、楽屋へ行った。そしたらあの人から意外な言葉。「キミの為に作つた曲があるんだ。舞台に出て俺の隣で聞いてくれ。そして演奏が始まった。私は今までの彼との記憶がよみがえって、涙が溢れた。そして、彼は私に歩み寄り…。私のほほにキスをした。こんな「愛の形」があるって…ちよっとロマンチック
(じゅりい&まりい)

ダイヤモンドヴァリエーション(R.ジェーガ一)

T序章〜ダイヤモンド伝説〜
 昔々、大陸の東の果てに小さな王国が有りました。美しい森と湖に囲まれたすばらしい国でしたが、何よりも美しいのはその国の王が持つ巨大なダイヤモンドでした。古くからそのダイヤを手にした者は世界を支配できると言われている神秘的な宝石でしたが誠実な王はその力を使おうとはせず、国の平和を願い城の地下深くにダイヤを封印してしまいました。ところが世界の支配者の座を狙う息子によって国王は殺害され、ダイヤの封印は解かれてしまったのです。しかしその瞬間激しい地震と共に大地が裂け、国は海の底に沈んでしまいました。ダイヤはその時のショックで粉々に砕け散り、世界中に散らばってしまつたと言うことです…。
 これから始まる物語はその不思議な力を持つダイヤのかけらを手にした人々の奇妙な物語です…。    
(キャサリン)

U呪いのダイヤ
 この世に生まれてから俺の人生にはひとつもいいことなんて無かった。家は貧乏だったし学校の成績も良くなかった。顔もスタイルも最悪で、もちろん女の子と話なんてしたことが無い。就職しても失敗ばかりでいつも上司に怒られてすぐクビになる。なぜ俺だけがこんな目に遭うんだ。悪いのは俺じゃない。世間だ。復讐してやる。俺を不幸にした全ての連中に。俺は悪魔を呼び出し契約することにした。悪魔は私に黒いダイヤのかけらを渡してこう言つた。「この宝石の力できっとあなたの願いはかなうでしょう。ようし、ダイヤよ、この俺を不幸にした連中を皆殺しにしろ!その時こそ俺の新しい幸福な人生がはじまるのだ!−
そのとたんダイヤは眩しく輝き、世界中の人間がすべて消え去った。地上には男とダイヤだけが残った…。   
(眠り姫)

V最強のダイヤ
 私が手に入れたこの赤い宝石は、古い伝説によれば神秘の力を秘め、手にした者を世界最強にすると言う。ならばこの宝石を二つに割ってひとつをこの剣に。もうひとつをこの盾に埋め込めば世界最強の武器と防具が生まれるに違いない。そして私がそれを装備すればまさしく天下無敵、世界で最強の男の誕生だ。いやまてよ、どうせならもっと細かくして鎧と兜にも…そうだそうだそれがいい、わははは。
それから数年後彼はあっけなく戦死した。
(教訓:宝石とガラスは割っちゃだめ)

W 悲しみのダイヤ
 突然の嵐に私の乗っていた船は一気に波に呑まれてしまったのです。いきなり海中に投げ出された私は子供の頃から身につけていたお守りの青いダイヤを必死で握りしめて祈りましたが、やがて意識を失ってしまいました…。ようやく正気を取り戻した時、私の目の前に美しい女性が…。それは蒼い瞳の人魚でした。彼女はこう言いました「私に助けられた事を誰にも言わないで下さい…」私は約束すると答えました。
 ある嵐の夜。人間の乗った船が近くを通り波に呑まれて沈んでいました。溺れて死にかけていた一人の人間を助けて岸まで運んであげた私はその青年に恋をしてしまいました。どうしてももう一度彼に会いたいと思い詰めた私は、お母様に人間にしてもらうようにと頼みました。「それほどまで言うのならこの虹色のダイヤをお呑みなさい、但し彼があなたとの約束を破った時はあなたは貝になってしまうのよ。いいわね」そして数年後。人間になった私は彼と結婚し幸せに暮らしました。ところがある嵐の日、彼は私にこう言ったのです。「僕は昔こんな嵐の日、君にそっくりな人魚に助けられた事があるんだ…」その瞬間私の体は…。
 そうか。君はあの時の人魚だったんだね。ごめんよ、僕が約束を守らなかったばっかりに。これからは海の底でずっと一緒に暮らそう。青年はそう言うと貝になった彼女を抱きかかえたまま海に身を投げてしまいました。やがて青年の体は真珠となり二人は海の底でいつまでもいつまでも幸せに暮らしました‥,。                     
(キャシャリン)

X 幸福のダイヤ
 時は中世、今宵は舞踏会。「今夜こそ最高の相手を見つけるぞ」そう心に決めながら躍る王子。その時です。一人の美しい女性が現れました。「こ、この人こそ私が探し求めていた理想の人だ」王子はその女性と踊り始めました。「き、君の名は?」「シンデレラ」「シ、シンデレラ、良い名だ。どうか僕の后になってくれまいか?」「まあ、そんな、もったいのうございます、でも、あの、喜んで‥」「おお、そうか、ようし、今宵はめでたいぞ、皆の者、飲めや歌え!」その時王子の身に付けていた宝石が光った。「む!これは?」「どうなさったの王子様?」「貴様美しいふりをしているが本当は貧乏だな!」「げ、なぜそれを?」「この私の持っている緑のダイヤは人の真実の姿を写し出すのだ。貴様本当は召使だなっ!」「ちいいっ!ばれちゃあしようがねえ、いかにもあたしは召使い、でもねあたしには12時までならどんな願いもかなうこの紫のダイヤがあるのさ!」「むう?紫のダイヤだと?」「そうさ、もう少しであんたをたぶらかしてこの国を乗っ取ってやろうと思ったのにね!そんなダイヤを持つてるとはとんだ計算違いだったよ、ここはひとまず退散するとしよう。じゃあな!」「おのれ、まてい!う〜む、逃げたか。お、馬鹿な奴め、靴を忘れていきおったわ。ようし、これさえあれば必ず見つけ出せる!皆の者、かかれい!」かくしてシンデレラと王子の愉烈な戦いが始まった…。あれえ?こんな話だっけ?
(もう12時過ぎてるの…)

パシフィックセレブレーションマーチ(小長谷 宗一)

 とつぜんですが「ボク、神様。この業界に入ってまだ短いんで、まだ、まともな仕事をした事がなくて…。だから、自分が神様だなんて、胸をはって言えないんですよね。情けないんですけど…。世の中の人々は昔「困った時の神頼み」と言って手をあわせて拝んでいたらしいのですが、現代の世の殆どの人は、ボクらの事なんか全然相手にしてくれないんです。ボクらの存在すら信じていないようなのです。しかし、そんな世の中にも、ボクを頼って、熱心に祈ってくれる人がいたんです。それが、ボクの初仕事の担当の子だったんです。彼女は、ハワイに住んでいる女の子。とっても純粋な心を持っていて、素直でよく働く。でも、フラダンスが踊れない。彼女の母親は、島一のフラダンサー。しかし、彼女は島でただ一人踊れない。こんな女の子を立派なフラダンサーにしてあげるのが、ボクの仕事だった。彼女に会って聞いた話によると、11月9日のPACIFIC CELEBRATlON(太平洋のお祝い)の日までに、そのダンスをマスターできていないと、いけにえにされてしまうらしくて、どうしようもできなくて追い詰められた彼女は、ボクの助けを呼んだそうで。彼女はボクの好みのタイプだったので、彼女の願いをかなえてあげることにした。彼女のフラダンスは、華麗さでは島の誰にも負けないくらいで、両親も、それはそれは喜んだとさ。今夜は彼女が美しいフラダンスを、踊れるようになったお祝いにその音楽を聞かせてあげましよう。そして彼女のことを、一緒に祝ってあげましようよ。
                                             (キウイとダイコン)

リフレクション〜映像〜(保科  洋

 僕はミショウ星人のベル。今から10年前に太陽系を旅した。金星は、その名の通り金色にみえる。なぜかというと、金星にあるもの全てが金色で眩しいばかりに光っていたからだ。これには誰もが驚いた。火星は、見る角度によつて見え方が違う。北から見るとルビーのように見え、南から見るとサファイアのように見える。でも一番すごいのが、西から見た時だ。なんと、透明に見えるのだ。とても神秘的だった。そして誰もが美しいと言つていた地球へ行った。この惑星は、何とも言えない美しさがある。見ているだけで吸い込まれていきそうになる。この美しさの秘密は海だった。海は青く、声にならない感動があった。こんな美しい地球にもう一度行くのが、僕の夢だった。しかし10年ぶりに見た地球の光景は、僕があの時見た映像と違いすぎた。違う惑星に釆てしまったのだろうか。いや、ここはやはり地球だ。なぜ?なぜ?なぜなんだあああああ‥(涙)
                                              (トレーニングとき…)
メトセラ I (田中  賢)

「7番ゴールド金賞!」沸き上がる歓声の中で払の意識は遠のいていった。ああ、イシキガトオノイテユク‥。
 〜デジャヴュ〜絶対に初めて釆た場所なのに以前釆たことがあるような不思議な感覚、既視感〜デジャヴュ。確かに現実なのに、ずっと前からその瞬間を夢に見過ぎて感覚が反応しない。何年か前に同じ事があったような気もするし、何年も前からこの日が来るのを知っていたような気もする。
 永遠に続く過去から未来への時の流れの中に、そこで時代が変わらなければそれまでの全てが滅び去るという瞬間が必ずある。
しかし決まって過去を振り返るだけの愚か者達の群れが時を逆流させる。その時、歴史も涙を流すのだという事の意味を理解できるものだけが次の時代を創造できるのだ。
「…全国代表は1番、9番、11番」…イ…シ‥キ…ガ…もドッ‥・てクる…。
 相反する二つ事象。陰と陽、静と動、西洋と東洋、物質文明と精神文明、そして過去と未来。それらが一つに融合する瞬間に信じられないエネルギーが発生する。それはいかなる不可能をも可能にし、人は太古からそれを神のカが起こす「奇跡」と呼んできた。しかし真の奇跡とは神ではなく人の力の結集から生まれるのだ。
 メトセラT〜管楽器と打楽器〜西洋音楽と東洋音楽〜古代グレゴリオ聖歌と現代音楽の融合。そこには時代を変え時を超えるエネルギーが確実に存在する。
 そして再びデジャヴュ〜絶対に初めて聞く曲なのにずっと前から知っている様な気がする。遠い昔にどこかで誰かと歌っていたような記憶がある。なぜ?…ナゼ?‥・あア…まタ・イ…シ・・き…ガ……。             (エイジ33)

「指輪物語」より魔法使いガンダルフ (ヨハン・デ・メイ)

〜中世 大航海(後悔)時代〜
 オレ、ガンダルフ。自分で言うのもなんだけど、ナイス魔法使いさ。オレは今、深い緑色をした指輪に変身する魔法を特訓中なんだ。何故かって?フッ。マイ・スイート・ハニーにプレゼントするためなのさ。まあ、もっともあのコはオレのことなんてOutof眼中なんだよな。ハア。
 さて、オレのハニーはお嬢様。あの丘の宮殿に住んでいるんだ。ナイスバデーで美人のあのコ。名前は「フランソワ」ちゃん。かわい−だろ。オレが魔法でちょちょいとやって、とりこにしてもいいんだけど、それは男としてちょっときたね−よな。オレはこの熱いハートで、あのコにスマッシュ!なのさ。でもよ、ちよっと聞いてくれよ。11月11日はフランソワちゃんの誕生日。この日がチャンスなのに、フランソワちゃんは全然オレに会ってくれね−んだ。くっそ−、ど−したらいいんだ−。(苦悩)そうだ、オレが指輪に変身して飛んでいけばいいんだ。バッカだな−、もっと早く気付けよ。ははは。うーし「ちちんぷ−」ボンッ。よし、このままフランソワちやんまで一直線だ。ビューン。「まあきれいな指輪」フランソワちゃんは突然飛んで来た指輪に大よろこび。さっそく薬指に指輪をはめました。ヤッタ一大成功「ムッ。まてよ。指輪のままだとフランソワちゃんに愛の告白ができね−じゃね−か」あせるガンダルフ。いきなり変身を解いてそのこぎたない顔で「Onマイハニー」と言いながら唇をつきだし、"ぶっちゅ−"これには指輪が届いてちよっと嬉しかったフランソワちゃんもゲンメツ。
 ガンダルフの恋は張り手と共に終止符を打ったのでした。ああ悲し。負るなガンダルフ。飛べガンダルフ!!(完)(ぴ・Jふいっしゅ・るっち)

カンタベリー・コラール(ヤン・ヴァン・デル・ロースト)

 払の名前は、マリア。イギリス人のママと日本人のパパをもつハーフなの。ママの実家はイギリスのカンタベリーつていう田舎町。今はおばあちゃんが1人で住んでるの。 ある日、私の入っているブラスバンドで、カンタベリーコラールという楽譜が渡った瞬間すぐにわかったの。ああ、この曲は昔ママが歌ってくれた曲よ。練習していくにつれて、どんどんカンタベリーに行きたくなりカンタべリ−のことについてしらべたの。
 ママから聞いていた話では、近くには川が流れていて、緑が多くて、空気もきれい。となりのメアリおばさんはママが小さいころ、よくケーキを作ってはママにごちそうしてくれたって聞いていたわ。向かいのジャンおじさんは羊かいで、ママも羊の世話をしたごぼうびに、ごちそうしてくれた羊の肉はすごくおいしいみたいなの。私もぜひごちそうになりたいな、その他に、図書館で自分でしらべたものによるとイギリスの南東部にあって、ドーバー海峡の近くにあるみたいなの。ドーバー海峡といえば、「ホワイトクリフ(白い断崖)」。私はそれからすごくイギリスに行きたくなったの。それでパパにたのんだらパパは条件をだしてきたの。それは「英語の成績が5になったらいかせてあげる」ということだった。それで私は気がついた。私は英語ができないっ。せっかく通訳のママの子に生まれたのに私は勉強しなかった。そういえば、友達からよく言われた、「マリア、ハーフなのに南部弁しかできないのね」と。結局、イギリスには行けなかったけど、今からいっぱい英語を勉強して、必ずイギリスにいくわ。ジャンおじさん、羊太らせてまっててね。
                   (あっちゃんとみ−ちゃん)

アスペン・ジュビリー(ロン・ネルソン)

「この木か?これには不思議な話があるんだよ。今から2500年位前のこと…」
 ここは砂漠の中の広大にオアシス、キャパドスク。その治世は乱れに乱れ、多額の税金が農民を苦しめていた。しかし農民達
は、ひそかにある作戦を立ててきたのだ。 この子。かの有名な英雄クエジストの血を引く唯一の子孫アスペンが生を受けて16年目、とうとうその作戦を決行する日が来たのだ。「皆の者、とうとう我々の天下が目の前に釆ている。ひるむ事はない、歩み進めよ!」アスペンを頭におき、城を落としに800人の農民が動き出したのだ。だれひとりとして16才のアスペンに逆らう者はなかった。だがこの戦いを予想していたキャパドスク国家は5000人もの大群を派遣しアスペン群をまちかまえていたのだ。数ではかなうはずもないアスペン群だったが怯みもせず立ち向かった。戦いの幕は切っておとされた。アスペンはことごとく兵士を切りたおしていった。誰もが負けまいと思った。しかしアスペンは急に苦しみだした。アスペンの背中に、毒の塗られた吹き矢が命中したのだ。アスペンはうずくまり体を震わせていたが、必死に立ち上がり、「我々は負けるわけにはいかないのだ」と叫ぶと小高い丘に駆け上がり天に向かって剣をかかげて息絶えた。「我が英雄アスペンよ、我々にはもうなにも成すすべは無いというのか?我が英雄アスペンよ!」農民達は神に祈った。一人の農民が歌を歌い始め、それが全員にいきわたり大合唱となっていったのである。その歌声が神に届いたのか、地は城と民家とを2つに分けて裂け、はるか底からは水が吹き出し、城をひとのみにしてしまったのだ。農民は喜びアスペンの力だと信じた。そしてアスペンを手厚くほおむった。不思議なことにそこからは一本の木の芽がめばえはじめたのだ。その木は人々にアスペンと呼ばれ、愛されたそうだ。今も11月にはその木をかこむ祝祭が行われている。「どうかな?この木の神話は。あくまでも昔の事じゃよ、昔のな・‥」(うっかりまたさぶろう)

スター・ダスト・ウェイ(前川奈央・高山優子)

ある晴れた日の夜、ジョニーとキャッサリンは、光り輝いている満天の星に見とれていた。「みてごらん、キャッサリン。星があんなに輝いているよ。まるで君の瞳のようだね。」「まあ」「僕たちをあの星でたとえたなら、君はあの1番輝いているやつで、僕はあっちの1番大きなやつだな。」「でも、あんなに離れているわ。」「いいんだよ。大丈夫さ。僕たちは、あのセーラームーンとタキシード仮面のように、たとえ遠く離れていても、いつか巡り逢い恋におちる運命なんだよ。」「ステキ‥…・」「君はこの星全てがなくなってしまったら、どうなると思う?」「え?そうね、この宇宙は闇につつまれて、とてもコワイ所になるんじゃないかしら。」「そうだね。けれど僕にとっては、君を失うことのほうがずっとコワイな。」「ジョニー‥・」キャッサリンはつぶやいた。「あっ流れ星だ。」「ホント」「今、君はなにをお願いした?」「え、恥ずかしくて言えないわ」「なんだい、言ってごらん。」「いやーんジョニーこそ」「僕はね君と永遠にずっと一緒にいられるようにって。」「やだぁジョニーったら、私もよ。」「え?君も?」「ええ」「やっぱり運命なんだね僕たち」「たとえ、この星の光が燃え尽きても、私たちの愛は永遠よね。」「あぁそのとおりさ。」そう言ってふたりは見つめ合った。「ジョニ〜」「キャッサリン・‥…」そしてふたりは‥‥‥‥‥‥
「ジョニーちゃ−ん、ごはんでちゅよ−、ママといっしょに帰りまちょうね−」「まってママ、キャッサリン明日、幼稚園で会おうね。バイバーイ」「バイバイ。マイダーリン。」実は、ジョニーとキャッサリンはまだ5才のガキだったのである。チャンチャン。でも、うらやましいなぁぁぁ一んあん。
                                      (前髪ピョン外巻きボヨン)
愁 映(保科洋)
                                                           
 もう秋ね・・・。あの人のことが頭から離れなくなってもう1年。そう、ちょうど1年前の秋、私は体育の時間に笑顔の素敵なあの人にひとめぽれしたんだっけ。あの頃から私はあの人に夢中で、帰る時間をわざと合わせてその後ろを歩いたり、目があっただけで喜んだり、あの人の名前を聞いただけで心臓が飛びでそうなくらいドキドキしたり‥・。本当に毎日が幸せだったな。こんな日がずっと続けばいいっていつも願ってた。告白はしなかったけど、払の気持ちは充分伝わってるものだと思っていた。私に対しての恋愛感情なんて最初からあの人にないことくらいわかってた。だけど"いつかって思って自分を変えるためにいろいろ頑張った。でも自分に自信のなかった私は、あの人とすれちがうたびにいつも顔を隠して恥ずかしがってた。そんな性格がこの恋をだめにしちやったのかもね。3か月前、積極的なライバルが出てきて、すんなり告白してすんなりOKもらちゃって。私ができなかったことを全部うまくやってくれたわ。…私は失恋しちゃったんだよね。すごくつらい毎日だったわ。ご飯だってろくに食べれなかったし、毎晩眠れなかったし、おもいきり笑えなかったし‥。そう、気がつくといつも泣いていたわ。毎日が意味のない生活を送っているような気がしてた。毎日が後悔だらけだった。それから私は人を好きになれなくなったの。またつらい思いをするかもしれないと思うと怖くて…。
 そして今、この曲を聞くとあの時を思い出す。やっとあの人のことふっきれた。そうなると、今度はあの笑顔にとても腹が立
つわ。その笑顔に私は1年間、だまされていたような気がする。
〜来年の秋は笑顔にだまされないように…〜・       (嘘のようで本当の話!?Byのろまゆ)

紅炎の鳥(田中 賢)

「八百屋お七」歌舞伎や浄瑠璃ではよく上演される物語である。この曲を聞くとなぜかこの話を思い出す
 天和二和戸の大火により家を焼け出された八百屋の娘お七は小石川の円乗寺に避難し、仮住居をすることになりました。そこで避難民の世話をしていた寺小姓の吉三と恋におちた七は、家に戻ってからも吉三が忘れられず、会いたい一心で遂に放火を決意するのです。火事になればまたあの寺へ行ける、また吉三に会える、と考えたのです。当時放火は重罪で見つかれば死罪は免れません。それでもお七は吉三恋しさに思い詰めて、とうとう江戸の町に火を放ってしまうのです。瞬く間に燃えさかる紅の炎。火事を知らせる櫓に登ったお七は狂ったように半鐘を打ち鳴らします。もうすぐ吉三に会える、もうすぐ会えると夢見ながら…しかし炎は無常にもお七の登った櫓をも焼き尽くしてしまうのでした。
一江戸の町を覆い尽くす激しく紅い炎。それはお七の心の火。何もかもを焼き尽くしてしまう恋の炎。それは最後には自分自身をも焼き滅ぼす魔性の炎…。
火は一瞬とて同じ形で存在しない。永遠に消滅と誕生を繰り返すすべての生命の源。それは時には紅く、熱く、時に蒼く、冷たい。ある時は悲劇を、またある時には希望をもたらす無限の鼓動と躍動。そして今宵我々の心の火は紅の鳥となって、炎とともに空に舞う…。
    ′                  (あの日確かにくじゃくは飛んで‥焼かれて落ちた…)

ヴイヴァ・ムシカ!〜音楽万才〜(A・リード)

 この曲にはサブタイトルとして音楽万才とある。…万才=まんざいといえば最近では関西人がおもしろい。例えばダウンタウンやナインティーン・ナイン、キャイーン、トミーズ、明石屋さんまに桂三枝と盛りだくさんである。一方関東人ではり、ウッチャンナンチャン、なべやかん、三遊亭円楽、ツービートなどがいる。ここ数年低迷期に入っているように見られる関東人勢だが、私はかつて一世を風靡したコント55号が大好きである。 コント55号といえば、じろーさんの「飛びます、飛びます」や欽ちゃんの「なんでそ−なるの」というネタがあるが、その数数あるネタの中でも「野球挙」は日本中の人がテレビにくぎづけになつたネタであろう。これは今までにないHな芸で、お茶の問の一家団らんのなかでも十分楽しめるストリップであった。この「野球挙」を見ている人の心理状態は、「もう少しだ、イケー!」とか、「おおう、こりゃたまらん」といったように次第にファイヤーしてくれる。やがて見ているだけでは飽きたらず、「自分もやりたい!!」という思いにかられてくるのだ。 この思いは何かに似ていないだううか。そう、我々の演奏する音楽によく似ていると言えそうである。 音楽は万才(=まんざい)と似ている。音を楽しむ音楽はまさしく万才なのだ。  (第2弾七戸発ビックリ・モンキー)

イン・メモリアム〜逝ける者への哀歌〜 (A・リード)

 病院のべッドの脇で彼女の看病をしていた時だった。昼食の後だったからか突然睡魔におそわれ、うとうとしてしまった。その時彼女が天使に連れて行かれる夢を見た。彼女が天使に手を引かれて空へと飛んでいくのだ。僕はあまりにもその様子が美しすぎて身動きができなかった。そして最後に「生きている者の運命なのです。」と天使が言い残したところで目が覚めた。一体今のは‥・と思い、彼女の様子をみると、彼女は息をしていなかった。
 あれからもう10年あまり過ぎた今でも彼女のことが忘れられずにいる。あの夢があまりにも美しすぎたのと、夢なのに夢とは思えなかったこと。思い出にするのは悲しすぎたけれど、彼女と過ごしてきた日々は素晴らしい思い出となって僕の心の中に残っている。この曲を聴くと今でもあの時の情景が鮮やかによみがえるんだ。〜イン・メモリアム〜音楽の中で彼女は永遠に生き統けているのかもしれない……。(熟女と小学生)

アルメニアンダンスパートT(A.リード)

 私達二人は、一枚の紙を前に悩んでいた。二人を悩ます物、それは定演のパンフに載せることになっている曲紹介の原稿である。「先輩−、アルメニアンダンスってどんなダンスなんでしょうねえ…」「ジャズダンス」「フラダンス」なにかが違う。二人は□にこそ出さないがそう思っていた。「うーん…」 ふと気が付くと、私達は大きな木の下にいた。「やあ、いらっしゃい。」突然の声に驚いて後ろを振り返ると、ケンタッキーのじいさんっぽい人が人の善さそうな笑みを浮かべて立っていた。この人が誰か分からない私はただキョトンとするばかり。でも、どこかで見た顔だぞ。「…もしかして、A・リードさん?」このじいさんはどうやらA・リードらしい。「アルメニアンの世界をご案内しよう。」そう言うと彼は歩き出した。私達は彼についていく事にした。道端でなにやら茶色いトリのような生物がぴょんぴょん跳ねるように踊っている。ヤマウズラというそうだ。「先輩、誰か踊ってますよ」彼女の指さす先では、若い男女が踊っていた。しばらく歩いて森を抜けると、目の前にはまだ頂上に白い雪を残した雄大な山がそびえ立っていた。「あれがアラギアズの山ですよ。」リードは誇らしげに言う。私たちは感動し、しばし言葉を失った。どの位そうしていただうう。やがて向こうの村から陽気な曲が聴こえてきた。「リードさん…ちよっとヤバいんじゃあ‥」そこには村をあげてイケイケ状態でコサックダンスを踊っている大勢の人々がいたのである。「先輩こわいよう−」村の人と目が合った。友好的に微笑んだかと思うと、すごいスピードでこっちに来る。「逃げるぞ後輩!」私達も全力で走る。が、原住民には勝てないようだ。「もうだめだつかまる…」と思ったその時。 「ちよっと−、何二人で倒れてんのよう!」私達はいつの間にか気を失っていたようだった。おかしいなあ。リードと一緒にいたハズなのに。ふと手もとにある譜面を見ると、「アルメニアンダンスの世界、理解していただけたかな?いい演奏をしてくださいね。」と書かれている。やっぱり夢じゃなかったんだ!二人は顔を見合わせた。そして、この事は二人の心の中にしまっておくことにした。
                               (おが&ぴっぴ)

バレエ組曲「シバの女王ベルキス」(0.レスピーギ)

T,ソロモンの夢

 濃い霧が立ちこめていた満月の夜のことだった。怖いくらいに綺寮な月だった。私はどうやら道に迷ったらしい。どこからともなく生ぬるい風が吹き、目の前の霧が一瞬、流れた。そこには城が立っていた。 私は生まれてからずっとこの町に住んでいた。知らない場所なんて無いはずだった。山を下りたところにある街まで行って来た帰り、これだけの濃い霧に包まれるとなると、通い慣れた道とはいえ流石に迷ってしまうのだが…。私はその城へと入ってみた。 姿が写るくらいにまで磨き込まれた廊下に靴音が響く。二、三歩行くと、どうやら人気のあるらしい部屋にたどり着く事ができた。明かりがもれている。そこからかすかに音楽が流れてきている。だが私は扉の前に立ったまま、どうすることもできなかった。音楽がものすごい勢いで私を包む。そこに私が見た物はー。 
 頼を撫でる風にふと我に返ると、私はもとの野原に立っていた。城はもう無い。あったかどうかも今となると謎だった。再び帰途へとついた私の目には、あの時私を包んだ音楽がかすかに流れていたが、それはいつしか風に流される霧と共に闇へと溶けていった。            (小笠原一族の一員)

U,戦いの踊り

 私は一億五千万ものサバを従える女王「オサカーナ」今日は年に一度の魚貝祭りがここ三沢漁港で行われるの。インドシナ海洋から世界各国の王子サバが集まって、今宵もダンシングヒーロー。私なんてさっき控え室で早くも目つけちゃった人がいるの。彼の名はパプアニューギニアのイザベル君。ムール貝の女王、プリンプリンも目つけてるみたいだけど、1、2センチもの長いまつ毛とまばゆいほどの輝く瞳でいとめちゃう!な−んて言ってる間にプリンプリンったらイザベル君に近づいちゃって!きゃあ!手なんかつないじゃってるわ!!いやーん、私のイザベルがよごれちゃう。 もうこうなったら戦いよ。女のいくさ。こう見えても昔はレディースその名は極悪蝶。心意気なら天下一品まかせとき!!武器はサバの味噌煮をフレークにし、目にめがけ味噌のしょっぱさとサバの乾燥した骨が目を痛める、名付けて「さばぱんち」いくわよシュシュッドフドフ…。
※これは自分の身を使う訳で、この技を使うと相手を痛めるばかりか、自分の身を削り、痛い上に手術代・料理代とかかるので、いまだかつて試みた人(サバ)はいない。
 いやーん、貝がおこった−。パックンパックン、ノソノソこっちへくるわあ。必殺「かいばさみ」攻撃。
※これはムール貝の貝をパックンパックンさせて起こるさざ波で相手をひきよせ、何とも言えない気持ちの良い香りで、ムール貝のべットへと誘う。そのべットヘたどり着いた瞬間貝は閉じ、プリンプリンに消化され、体外へ放出されるのである。これで生き延びた人はいない‥・。
 でも負けないわよ。ダフドフカキンコキンパックンシュポシュポダッダダダ…。(効果音)
果てしなく続く戦い。一方イザベル君はというと、あきれ果て体育座りで二人を見つめているのであった。      (実は実話の赤石玲奈と北向美香子)

V,夜明けのベルキスの舞い

 あたし、ベルキス。ちょっとワケあって一国を治めてるしっかり者の23才。最近悩み事もあったりするけど、なんとか平気。どうして女王なんかやってるのかって?そ−んな。ワケなんてただひとつよ。男なんてあてにならないんですもの。威張るだけ威張って、結局肝心な所はなんにもしないなんて、男どもにたよらなくたって平気よっ!ってやってたら、今じゃこんなに立派な国になっちやった。私、はっきり言って、我が国はどこにも負けないって信じてたわ。先週のあの日までは。
 先週私の国をね、遠征帰りのどこかの国の行列が通っていったの。それはもう、見事な行列で‥。沢山の兵隊、大きな馬車。私、何気なしにそこの窓から見てたんだけど、そこの国の王がまた、すっごい力ッコいいのよう。ソロモンさまっていうんだけど。鎧もばしいッと似合ってて…ほう。うっとり。 実はさっき、ソロモンさまから電話があったの。「先日はお世話になりました。今度ぜひ貴国を訪ねたいと思うのですが…」どうしよう、私「ひとめぼれ」ってやツかしら。いよいよあと30分もすればソロモンさまがいらしやるわ。いきなり私に求婚されたらどうしましょうっ!!困るわそんなの一!じゃ私、ダンスの練習するから。みなさまごきげんよう。    (ゆば)

Y,饗宴の踊り

 この曲は、私が大好きで仕方のない曲のなかのひとつである。毎年どこかの学校がやっていようものなら、名もないラッパ吹きのはしくれとして私は客席で地団駄を踏み、「いつか必ずベルキスをっ!!」と空に輝く星にかたく誓ってあったものであった。 ところでこの曲は、「シバの女王ぺルキス」という。ついにその楽譜が我が手中に入ったとき、私はドキドキしながらタイトルを読み、喜びをかみしめていた…のだが。どうもおかしい “BELKIS,REGINA DI SABA”…ベルキス、なんとかデイ、サバ?サバ?!なんだって?サバだとうっ!“シバ”じゃあないのかよう…ガッワリきた私は饗宴の意味するところを知るべく、教室のすみにある所有者不詳の講談社国語辞典をひいてみたところ、〈きようえん【供宴】〔饗−〕(名)客をもてなすはなばなしい酒宴。盛宴。〉とあった。 そうか。サバの女王、あの青光りする、漢字で書くなら“鯖”。あれの曲だったのか!!(んなワケないよう…)その瞬間、私の頭は練習中にもかかわらずトリップした。海の奥底におっきな御殿があって、ひらめとかが舞い踊るは飲めや歌えのどんちゃんさわぎ…浦島太郎が行ったという竜宮城が私の脳裏をよぎった…のだが、すぐ消えた。そして次には知る人ぞ知るスイミーのように魚達の群の中を悠々と泳ぐ王冠をかぶったサバの女王が…。ああああああ、私のぺルキスのイメージが音を立てて崩れていくうううううう………ガク。
 とほほ、と思いながらなんとか部活も無事に終え、私は終バスで家に帰った。「ただいま−」すでに時計は夜の7時半を回っていたので、家族は先に晩ごはんを食べていた。「おかえり。遅かったねえ。」がしかし、その食卓にはほかほかと湯気をたてているサバの味檜煮が‥‥‥。この曲のイメージが完全に “サバ”になったのはいうまでもない。        (ば−い三高サカタの妹(笑))

秋空に(上岡洋一)

 この曲紹介を考えるにあたって僕は先生から一つのテーマをもらった。それは『女心と秋の空』というものだった。何故っ!一体なんのために‥・かけめぐる思い。そのあまりにも無謀すぎるテーマに僕は眠れぬ夜を過ごしている。先生はこの「秋空に」という曲に何を見いだしているのだろう。そっそれさえ分かれば…ああ、早くこの苦しみから解放されたい。先生のバカバカバカバカバカ………。
 むなしく響きわたる心の叫び。だっ誰か僕を助けてくれ!!ふと、空を見上げればやさしく広がる秋の空。「ムッ!僕の脳裏に何かがよぎった。わっわかった!!が、すでに僕の体は限界に達していた。伝えなければ、このことをみんなに、はっ、はやく…。とどかぬ想いは秋空へ‥‥…‥。                 (えんど−SHOPとその仲間たち)

ジュピラーテ(R.ジェーガ一)

 気がつくと僕は、大きな扉のある部屋にいた。扉以外は何もない部屋なので、僕はグッと力をこめてその扉を引いてみた。 そこはちよっと大きめのホールになっている。…おや、ステージでは何かやっているぞ! あ、あの顔ぶれは笑点の大喜利ではないか。おや、山田君がボードをもってきたぞ。「ジュ・ビ・ラー・テ…ジュピラーテ、 何だそれは…」えんらくさんが解説をしているか、いくら耳をすましても聞こえない。おっ、コンペイさんが手を上げて何か言っている。なになに、樹氷見て、ビール飲みながらラーメン定食、意味がわからんなあ。でも座布団一枚だ。あっ、えんらくさんがこっちを見て手招きをしている。「僕のことかなあ?よしっ!」僕は階段を降りてみた。…が転んだ。気がつくと僕はべッドから落ちていた。これがほんとのオチだ…。なんてね、夢か…。でも一つ覚えているぞ、「ジュピラーテ」一体あれは何なのだうう…。                          (かわうそAND公民)

工ル・カミーノ・レアル(A.リード)

 三沢商業高校は県下でも有数のお嬢さま&おぼっちゃま学校で、特にブラバンは超エレガントなお嬢さま&超ハンサムなおぼっちゃまが勢揃いで、それでいておりこうさんという優等生集団だ。 ところが、ある日わたった一校の楽譜が彼らを変えてしまった。楽譜がわたってすぐ合奏をした。私はさい箸を握り、踊り狂 うように指揮をしていた。するといきなり一頭の牛が私をめがけて走ってきた。私が牛をかわして安心していたら今度はカー テンにサルがぶら下がって遊んでいる。サルがいると思えば、くっ、くっ、くまが2匹喧嘩をしている。ずっと動物たちを見ていたら、私の目の前には大きく口を開けたワニがいる。私は夢であってほしいと思った。が、現実だった。彼らは動物にな ってしまったのだ。一生懸命おなかをたたくタヌキ、あくびをするカバ、吠える犬、きゅうりを食べている力ッパ、私を食べようとするトラ。「もうやめてやるっっ!」と、本気で思った。けど、今日なぜかこうして彼らとステージに立っている。きっと彼らと一緒に音楽をつくるのが楽しいからだ。今日は本邦初公開、三沢商業高校吹奏楽部付属動物園による「エル・カミーノ・レアル」が演奏される。みんな頑張ってたくさんの動物を探そう!(七戸発ビックリ・モンキー)

吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」(伊藤康英)

T.祈り(Oratio)

 私は旅人。ある街へ来ている。特に行きたかった土地でもないのだが、なぜかこの駅で汽車を降りていた。そこは人影のないひっそりとした街である。初めてきた場所なのに、どこかとても懐かしい気がしている。どこからか鐘の音が聞こえてきて私は魅力的なその鐘の音につれられて歩き出した。しばらくしてまるで何百年も前からあるようなみすぼらしく古い教会にたどりついた。「キィーキィー」さびついた扉を開いてみるとそこには白い布を身にまとった女の人が悲しげな声で聖歌を歌っている。 「一体この人は誰なんだろう。」 歌い終わるとその人は十字架を見つめたまま『お願いです。どうかジョンや全世界のキリスト教徒をお守り下さい。』そういうとスーッと消えてしまった。不思議なことがあるもんだ。突然のことに放心した。「どうかしましたか?」後ろを振り返るとこの教会の牧師だううか。かなり年のいった小太りのおじいさんが立っていた。私はたった今あった出来事を話した。牧師はしばらく黙っていたが、何もかもを知っているらしく事実を話してくれた。「昔、ここの一帯でキリスト教徒狩りをした。政府はそれはもう乱暴に村をあらし、死者も断えなかった。ジョンは熱心なキリスト教徒で私の親友だった。しかし、捕らえられ殺されてしまった。きっと、あなたが見た女の人はジョンの恋人メリーだろう。メリーもかわいそうなことにジョンが殺されたとは知らずに待ち続けていたが、ついに死んでしまった。」この話の後、旅人と牧師はジョンやメリーやキリスト教徒たちの冥福を祈った。                      (うる うる)

U.唄(Cantus)

 「ねえNちゃん、ぐるりよざってなに?」rあのねMちゃん、ぐるりよざっていうのは昔、キリスト教が禁止された時代のかわいそうなかくれキリスタンのお話なのよ。』「何がかれいそうなの?」『イエスキリストの絵を踏ませて、踏めないと捕まってしまうの。』「それだけ!?たいしたことないじゃない。」『もお、Mちゃんてば何も知らないんだから…それ以上あなたには刺激が強すぎて言えないわ。』「えっ?何?おしえてよ〜。ねえ。」『仕方ないなあ‥・あのね、かくれキリスタンであることがバレる と、捕まえられてキリスト教徒をやめるまでいろいろされちゃうのよ。』「えっ?何?どんなこと?」『あのね、ムチでたたかれたり、ピーッされたり、ピーッとかピーッもされるの。ひどい時にはピーッなんてこともあるのよ。』(注:三商生徒指導部により放送禁止)「うそ〜!!そんなことしてもらえるの?ずるい〜!私もキリスタンになりたい!!」『何言ってるのよ。死んじやった人もいるのよ。』「でも、なりたい。」『あんた、そういう人だったわけ?あぶないなあ…と言うわけで、かくれキリスタンたちは神への讃美歌を民謡風に歌ってごまかしていたわけ。それがこの曲です。』「なりたいなあ。」『まだ言ってる…』                                             (by M&N&Q)

V.祭り(Dies Festus)

  祭り…祭り…一体何を書けば良いのだろう。何故この曲を選んだのだろう。しかもこの曲、2部のシメじゃんかよう・‥。私、去年もここの曲紹介書いたような気がするけど、まぁいいか。実はこの曲、昨年のBチームがひと夏かけて取り組んだ曲なんですね−。今年の大会では、小学生もやってたけどさ…別にいいんだけどね…ハハハ(苦笑)じゃ、曲紹介しようかね。時は江戸時代。「うおお、俺の神はイエス・キリストあんただけだぜ−!」というキリスト教信者と「ふみ絵だ!ふみ絵、細川ふみえー!」と言う幕府との間では日々激しい戦いが繰り広げられていました。「ほれ、この絵をふめ−いっ!」「おうっ、
 私にはできませんっ。アーメン…」「おのれキリシタン、縛り首じゃあ−!」そんな重苦しい毎日が過ぎていくうちに、キリシタンたちは聖歌を子守歌にして歌ったりと、暮らしの中にさりげなくキリスト教を取り入れていくようになりました。「ぬ。今きさま聖歌を歌っていなかったかっ!」「いやですよダンナ、あっしは今この子のために子守歌を歌っていただけですよ。」すべては上手くいったかのように思えました。がしかし、そうはいかなかったのです。どんなに言っても信仰をやめようとしないキリシタン達に幕府側は強行手段を取ってきました。祭りで気が緩んでいる農村を襲撃したのです。いくら逃げても逃げられません。「もうあかん…神よ我らをお守り下さい…」キリシタン達は一心不乱に祈り出しました。すると彼らの願いが通じたのか、空が急に明るくなりました。「おお…」不思議なこともあるものだ…とみんな半ばあっけに取られて空を見上げていました。農民のうちの一人がふと聖歌を口ずさむと、やがてそれは大合唱になり、荘重なコラールヘとなっていったのです…。おいおい、じゃ代官はどこヘいったんだよう!ってアンタ、細かいことはヌキにして、最近赤マル急上昇の伊藤康英サウンド、心ゆくまでお楽しみ下さい。          (フラルラルおがと楽園の小鳥たち)

スラヴァ(L.バーンスタイン)

“SLAVA”は“スラヴァ”と読む。ついこの前まで“サラバ”だと思っていた。1部1曲目から終わってしまってどうすんだよ。でも終わってしまうのもいいかもしれないぞ。「みなさま、本日は第15回三沢商業高校吹奏楽部定期演奏会へおこし下さいまして誠にありがとうございます。それではオープニンブを飾る1部1曲目は“サラバ”です!それではどうぞ。」ジャンジャンジャガジャガ…。曲が始まり、お客様は毎年のように定演の雰囲気に宵いしれてくることだろう。そして2曲目が始まると思いきや、いきなり天井からミラーボールがじゃーんと登場。くるくるまわってエンディング。「本日は三沢商業高校吹奏楽部第15固定期演奏会へおこし下さいましてありがとうございました。またのおこしを‥」ジャーンどん帳が下がって馬がでできた。さあ急いで楽器しまって打ち上げだ。閉演6時10分。前代未聞の定演だよ。でも1日20回講演なんかできるかもなあ。お一っ20回講演だなんて五木ひろしもびっくりだ。さあ今年の三沢商業吹奏楽部定期演奏会はどうなるのか…ミラーボールの用意は?よしOKだ。どん帳の馬は元気かい?「ヒヒーン」ようし…夢の20回講演へむけていきなりエンディングか!?さあ1曲目がはじまるぞ−1   (丸大ハムチーム)

祝典序曲(D.ショスタコービッチ)

1992年、そう、その都市は三沢商業高校吹奏楽部員にとつて、あれ狂う台風が長いこと滞在していたアメリカのような、いわゆる「激動の都市だった。」5月に行われた大湊高校との合宿で得たものの1つにミーティングがあった。何度もひらかれるミーティング、月曜日のそうじ、土曜日のトレーニングなどかなり内容が濃くなり、あまり突然に変わりすぎたため我が青春をふりかえる部員もすくなくなかった。ああ去れどわれらが日々、その時、ていちゃ−・オガシンは言つた。「おまえたちの青春は吹奏楽しかない!!」みんなの目に涙が光った。そして、今、その涙はきらめく汗となりマーチングの練習に励む部員のおでこに光り、ほほをつたう。そして10月4日…。三戸で行われたマーチングフェスティバル県大会。他出場校からの「見送り」を覚悟していた私の心とはうらはらに三沢商業高校吹奏楽部員たちは、なんと、自分たちの乗ったトロッコのレールを仙台行きに変えてしまったのだ。恐るべし三沢商業吹奏楽部。まあ、ともかく、おめでたいことにもかわりないのぢゃ!!と無理矢理テーマに戻して、我らの「祝典序曲」、聞いてくれたまへ。                          (by アメリカのザリガニ)

音楽物語「テューバ吹きのタピーちゃん」(G.クレイジンガ一)

それでは本日この曲でSOLOを吹いていただく客演の阿保貴志氏について大学時代の後輩である私、小笠原が簡単に紹介させて頂きます。 弘前高校時代からテューバを吹きはじめ、昭和53年弘前大学教育学部へ入学、在学中は弘前大学フィルハーモニー管弦楽団の首席テューバ奏者、そして同楽団の団長として活躍、この間、札幌交響楽団テューバ奏者である香川干橋田こ師事。卒業後アメリカは、インディアナ大学音楽部大学院へ留学、テューバをハーヴィー・フィリップス氏(同大学名誉教授、世界テューバ協会会長)に師事、同大学オーケストラ、ウインドアンサンブルで首席をつとめる。1984年4月、J・B・A(日本吹奏楽視察者協会)の招きで、ウインドアンサンブル日本講演に参加。また留学中に4回のソロ、リサイタルを開く。1985年8月末帰国、11月弘前大学フィル第16回定演ではヴォーンウィリアムスのテューバ協奏曲を演奏。その後1986年第3回日本菅打楽器コンクールで第3位に入賞。1988年には弘大フィルプロムナードコンサートで安達弘潮氏(弘前大学教授、日本作曲家協議会会員)作曲のオーケストラとテューパの為のディベルティメントを初演、木管楽器と互角の華琵なテクニックを見せた。
‥…・等々、本当にすごい方でして、それが私共の定演なんぞで、(しかも、1曲だけ)吹いて下さるとは夢のよう−。(しかも激安のギャラ!)本当によい先輩をもちまして、私しあわせであります。まずは日頃、目立たないテューバの真の魅力を存分にお聞き下さいませ。                             (君も明日からテューバ吹き!)

シンコペーテッドマーチ「明日に向かって」(岩井直薄)

 少年は今日も1人、音楽室で悩んでいた。「どうして高音が出ないんだ!!ちっきしょう−!!」少年はトランペットのパートリーダー。「はぐれ刑事純情派」のテーマが吹けるようになりたくて毎日練習していた。にもかかわらず、ちっとも出来るようにならない。少年は失望しかけていた。そこへ同パートの後輩、Q君が釆た。なんとQ君は部活内で最も上手なプレイヤーであり顔立ちも少年と月とすっぽんであった。「先輩、はぐれ刑事やってんですか。」と言うとサラッとやってのけて去っていったのである。イヤミに聞こえた少年は失望した。あまりにも大きすぎる真っ赤な夕日がゴーゴーと音をたててゆっくり沈んでゆく。「あぁ今日も何も進歩もなく1日が終わる。あの夕日は僕の気持ちなんか分かってくれないんだ。夕日のばかやろーやろう−おう−う。」心の中で泣き叫んだ。 ある日、1人の少女(後輩)が少年の所へやって来て、「どうしたんですか?先輩に暗い顔は似合わないですよ。」少女は少年に微笑みかけた。その微笑みはあの夕日よりも美しく、輝かしく見えた。それ以来少年は必死に練習を続けた。少年はいつの間にか少女のことが頭から離れなくなっていた。「やった−!できたぞ−!!」少年18才夏のことであった。外ではセミが鳴いている。少年は音楽室で一人涙していた。「そうだ。彼女に聞かせよう。そしてこの思いを伝えるんだあっ。」だが少女はいなかった。帰ったらしい。しかたなく窓の外を見ているとそこには少女の帰る姿があった。「あっ…」少女の隣には見覚えのある男が…なんとQ君であつた。少女はQ君とつきあっていたのだ。それをしらず一人突っ走ってしまった少年は、またもや絶望のどん底にたたきつけられたのであった。がしかし明日に向かって新たな人生を送ろうと決心した少年であった‥…・というクサイ恋愛もののお話は全く考えられないような、軽やかなシンコペーションを用いた曲です。         (歌舞伎町69あ19ー19みど)

プラハのための音楽1968より第1楽章(K.フーサ)

  オレは今、猛烈に悩んでいる。この曲の紹介原稿を先生に見せにいった所、たったの1、2行呼んだだけで「やり直し」とあっさりまろやかにボツにされてしまった。それから四六時中どう書いたらいいのか考え統けたが、「怪しい」の一言に尽きてしまうのだ。それでは哲学がなさすぎる。一体、1968年のプラハに何が起こったというのだ。オレが産まれるたったの6年前のことじゃないか。疑問はオレの頭の中でつきまとう。10月10日(体育の日)午後からオレは市立図書館へ向かった。何かわかるのではないかと大きな期待を秘めていたが、なんと自の前にあったのは『本日休館』という大きな札…。そんなにもオレに知られてほしくないのか。仕方なく家へ帰り、一期待はしていなかったが、昔吹奏楽をやっていた姉貴に聞こうと思った。がなんと姉貴はこの曲の全てを知っていた。全く予想外だった。この時ほど姉貴がいることを感謝したことがあったであろうか…!!
 こうしてオレの疑問は解決したのだったがたった一言、姉貴の言葉が心にやきついた。「明日という日が幸福であるように。そう願いながら演奏してごらん。」姉貴は□いっぱいにビ−ノをほおばりながら何気なく言っていたが、オレには何故か姉貴の姿がヴィーナスのように見えて妙にまぶしかった…。
(おたっくす)

呪文と踊り(J.チャンス)

フッフッ。私はマッドサイエンティストのドクターQ。もーわだっきゃ自分でもべっくらこぐくらいあだまいくていくて…とうとう…世紀の大発明をしてしまったのだ。あーっはっはっは、ど−だすごいだろう。え、どこがすごいのかって?なかかなするどいツッコミだねえ彼女。それは今から言うのさ。耳の穴をよ−くかっぽじって聞いておくれよ。ベイビー。その名も!長年の研究のすえようやく完成した「キミも都会風プレーヤーになれるのさ!エッヘン」という呪文なのだ。シンコペーションが、ポッブスが目を見はるよ一に上手くなるのだぞ。もう某O先生にも田舎者と言われんのだ!!なに、ぜひ、やってくれぢゃと?自分はビブラートもハイトーンもーリズムとりもろくにできない田舎者TP野郎の代表格みたいなモンだからぜひとな。そこまでいうなら仕方あるまいて。人休実験もこれがはじめてでな。「まそうおびえるな。よし呪文はかけてやったぞ。あとはこの曲をやってみなされ。ポイントは4拍子を3・2・3でわけたリズムぢゃ。これが吹けたらワシの実験も研究もパーフェクトぢゃあ!!あーはっはっは、は・・・
〜しかーし、呪文をかけて1ヶ月後〜
「うーんあんましよくないようぢゃのう。」まっどサイエンティストドクターQの完ぺキなハズの呪文も三商には通用しないようだ。部員たちはケロリとしている。「くそうぅぅこっこんなハズはツッ!!」マッドなQはショックのあまり踊りはじめた。マッドQの運命やいかに!!三商の未来はあるのか!!=完=
(スペシャリストおが&テクニシャンみっちい)

スターズアンドパーズ

 オラの家は、父っちゃ、母っちゃと、おんず5人、びった3人が暮らすにはやんだらひもじがった。オラは中学卒業と共にかへぐごどさした。もぢろん父っちゃ、母っちゃは「わがねェ!」と言った。「高校ぐれえ行がヘでける」‥・んだども、オラはそん時もう決めでった。なんが、でっけらしねェごとやってけるって。 んで、オラが選んだのは、アンメリカだった。アンメリカがオラを呼んでけつかる。オラは、ワスントンやニューヨークでビズネスマンさなる行動力はねがったし、ハリウ、ッドで芸人さなるくれぇかっこいぐねがった。ますてや、ラスベガスで一発かます運もあるわけなかぴょん。そんなこって、肩こって、オラはサンフランススコさ行った。頭も金もねえオラにもーつだけ誇れるもんがあつた。それは野良仕事できたえたこの腕力だ。オラはこの腕2本で生ぎでいこうとボクスングをおっぱじめた。オラは勝ちまぐった。そしてついに世界のベルトばとった。じぇんこもたまったすけ、オラはジャペンサけえるごとさした。さらばだアンメリカl!さらばだStars and Bars(星条旗)!Good luCIc Baby.
(くまごろ−、たか、しんち)

ラッシュモア

 どうして涙が出てくるのだうう。今、私は幸福なはずなのに。“ああそういえばこの曲聞き覚え”がある。いつどこで聞いたのか……「大丈夫?どうした?」突然の私の涙に驚いている一也。今日は友達の定演の日。「彼と一緒にね」と手渡された2校のチケット、一也は前の人とは違ってとても優しい人で私の涙に同情してくれ、でもあえて理由は聞かない。 前の彼、光司は私より何十倍も大人で彼に追いつこうとすればするほど距離ができていき払は自然と一也に相談役をしてもらっていた。「もう脳みたくない」と半分なげやりな気持ちの時……。ー突然の光司の死ーバイクの無免許運転だった。一也は私を傷つけないようにとなぐさめてくれた。光司のことが好きなはずなのに……涙が出てこない。泣かなくちや……。涙はとうとう出てこなかった。それから1週間、ただ1人部屋にとじこもっていた。“あっこの曲”その時近くの高校の音楽室からいつも流れていきてたのはこれだったんだ。ああ本当はあの頃どうでもいいなんて思つてはいなかった。いつも追いつこうという気持ちばかりが大きくて光司の優しさに気づかなかったんだ。あの時泣けなかったのは、あまりにも彼の存在が大きすぎて、空気のようで死んだと決めつけたくなかったからなんだ。私は彼を本当に愛していたのかも・‥…いや愛していた。今になって気づくなんて。 ありがとう、払の本当の気持ちを気づかせてくれた……ラッシュモア
(よりandかば)

シンフォニツク・ダンスNo.3

 何故っ、何故こんなことに……。わたしだってあんなに尽くしたじゃない。そりゃ、少しは貴女に迷惑をかけたときもあったかもしれない。でも貴女だって同じよ。私たち一心同体(一身胴鯛)なのよ。どちらかが転んだら、うまくいくものもいかなくなる。わかってるでしよ、そのくらい。いいわ、過ぎちゃったことをいまさら言ったってはじまらない。これからのこと、考えましょ。これから?これからどうすればいいのかしら。だって〆切りは今日なんですもの。鳴呼!何故こんなことに‥・…。もうやめましよ。みんなが見ているわ。曲の紹介しなくちゃ。
 えー、この曲は交響詩「シンフォー・ニクダンス」の中で最も有名なもので、251楽章で構成されている。中間部101楽章では「ぶぉくは死にましぇん。なぜならあなたが好きだから。」というてつやちゃんあつこちゃんの旋律があなたの耳に心地よく流れることでしょう。そして最挙の251楽章「ぶおくには何もありましぇんよ。」のメロディと共に工事現場でダンス ダンス ダンス、ではごゆっくりお聞き下さい。                                    (バナナチョコ・フランクノルト)


吹奏楽のための練習曲

 えぶぅりぶぁでぃ−!「練習曲」ときいてどんな感じをうけますか?そうです。練習曲というのは練習するからある曲です。(そのままやないけ!)なんとこの曲は我が部のヒーロー(名前はだしませんが、指揮をふっている、あのHな顔をした、なかみもHそうなあの人)が、若き中学生のころの、吹奏楽コンクール課題曲なんですねえー。曲をきけばわかりますがパーンパーンパパパーンっで初まって、夕ッタ、タラランタァー。で終わる構成になっています。我が部のヒーローの中学生時代の姿(例えば、丸ぼ−ずで鼻みずをたらしながらSaxを吹いている情景とか、唇をはちにさされて吹けなくなったとか‥‥‥)を頭にうかべながら、右手にお茶、左手にたくあんをもって、ごらんになると、いっそうこの曲のすばらしさ&うつくしさがみなさまのハートに届くと思います。涙なくしてはこの曲はきけませんぞ−!(はんけち−ふ&はながみを忘れずに)そうそう、このころはみなさまは何をしてたのでしょうか。このころとはえ−とヒーローの顔をみて、考えると、かれこれ……。30年くらい前かなあー、イテッ!だれよっ!いきなり“ブッチャー”したのは!えっ!?もっもしかして、このブッチャーを得意とする人物はただひとりそう、私たちのヒーローのいえ、らぶりぃヒーローとでもいいましよう。いいえ、いわせてもらいます。すっすみません。今すぐ言いなおしますーまあ一本当は16年前なんです。例をあげて言いますと、私たち(アンジェリーナ&レッツチャット&モンテニアティ)が生まれた年なんですねえ、まんず、わんどのヒーローたちの時代の人々が青春をかけたここの1曲!!ぜひぜひ耳そうじをしてからき−てくださいませ。(うーん、時代を感じるワ)                      (アンジェリーナ、レッツチャット、モンテニアテイ)

天使ミカエルの嘆き

 あの日、僕は見た。おなかと背中がくっつきそうなほど飢えていて、路地に倒れこんだ。意識がもうろうとする中、僕は見たんだ。うでたまごを…‥・。白い手に白いうでたまご。顔をあげると激しいめまいと共に意識を失った……。どれくらいたっただろう。気がつくと、白い花が咲きみだれる中に、僕はしっかりうでたまごを握り横たわっていた。そこへ、美しい、背中に翼を持つ男が現れた。白い首すじにかかっているブロンド。彼の甘いコバルトブルーの瞳がじっと僕をみつめている。そして、彼はおもむろに微笑み、「おたべ」とつぶやいた。僕は夢中で食べた。もぎゅ、もぎゅ。夢中で食べた。塩もないのに夢中で食べた。もぎゅっ……、もぎゅっ……。く、くるしい、のどに黄味が‥‥‥。
僕は今救急病院にいる。発見した人の話では、口いっぱいにうでたまごをほおばり、白目をむいてたおれていたという。 あの美しい男は天使だったのか、悪魔だったのか。真実は神のみぞ知る。ああ、神よ、我を救いたまえ、アーメン。(いじめて君&カリメロ)

大阪俗謡による幻想曲

“祭り”この断片的な言葉を聞いて会場のみなさんは何を思い出し、考えるでしょう?。私は楽しかった昔のことを思い出します。祭りといえば喜怒哀楽があり、人生の一端を、かいま見ることが出きます。 祭りのお囃子にあわせて踊ったり、夜店なんかがたくさん出て、思れず子供になったようにはしゃいでしまう人も多いのではないでしようか?友だちといっしょに行ったり、お父さんやお母さんと行ったり、彼氏or彼女と行ったり……。誰と行っても祭りは楽しいものです。夜店の内容もいろいろです。わたあめ、焼そば、べっこうあめ、ホットドック、バナナ、チョコ、ヨーヨー、くじetc。なぜかあの夜店の食べ物はおいしく感じるものです。そして来年、また祭りに来てしまう、祭りには私たちを引きつける何かがあるようです。 この私たちの姿と演奏も、みなさんの祭りの思い出の1コマとして心に残してくれれば幸いであります。                          (マドリードハッキョandデンジャラスナオヒサ)